永青文庫(えいせいぶんこ)で9月19日~12月23日までやっている「春画展」が話題のようだ。
http://www.eiseibunko.com/shunga/
春画展を絶賛する声が結構聞かれる。「美だ」とか「最先端の技法」とか。なんかそれ見ているとモヤモヤ。
だって、当時は絶対エロだぜ。いや、美しいとか言っても良いんだけどさ。言っている奴らは、現代のエロをどれだけ追いかけているの?って話だよ。
今のエロもすごいよ。男性向け女性向けもすごい。ジャンルも細分化されているし、それぞれの発想も、技術もすごい。それこそ現代の最先端を走っているといえると思う。エロパワー恐るべしなのだ。
でも、今のそういう業界を見ないで、何となくアートのように「春画すげー」って言っている人はどうよ?
春画に使われた技術の高さの根底にあるのはエロへの探究心。その情熱の源泉は現代にもあるし、江戸時代の人間がすごかったわけではない。というか、江戸時代に春画頑張っていた人と、今のエロ漫画家は社会的地位もモチベーションもそんなに変わんないと思うわけ。
実際に現代の、実写のアダルトビデオも二次元も、小説も、音声も、ゲームも、アニメもすごいんだって。春画すげー世界に誇れるとか言っている人は、今の日本のエロもちゃんと評価してほしいものである。
「春画すげー」とか言っている人に、「とりあえずDMM見てこいよ」と言いたくなる。
だいたい、現代人は昔の人がしたというだけで評価が高すぎる。新潟で一番有名なお坊さんが、40歳年下の尼さんとやりとりしていた恋文が残っていて資料館に展示されている。でもこれって冷静に考えると、現代で言ったらファンの女の子とtwitterのDMやりとりしているようなもんだろう。もしかしたら出合い系サイトでのメッセージのやりとりかもしれない。それがありがたいのかというと、なんとも言えない気分になる。私だけの感性かも知れないが、「古いだけで評価が高い」というのがどうも納得出来ないのだ。
まぁ、わーわー言っているが私は春画展にはまだ行っていない。実際見たら意見変わるかもしれませんね!