会議(話し合い)は何をする場なのか?

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世の中には会議のための会議が各所で開催されているが、いくら会議をしても何も実行されないことが多々ある。

何かをするというのは本当はすごくシンプルで、目的と目標(成果指標)が決まっていれば、後はどういう手段手法をとるのか選択肢の問題になる。しかし、問題は話し合い(会議)で目的と目標を決めようと言う場合。本当は話し合いは目的達成のための手段のひとつなのだが…。

話し合いで目的や目標を決めようと言うのは、あるスポーツのルールを1から決めようと言うのに似ている。手を使っていいか?得点はどう決める?選手は何人?というのを話し合っているのに近い。

できないことはないが、膨大な時間がかかる。

一方で、事前にサッカーをやると決まっていれば、話し合いでは、戦術や起用する選手などを議論することができる。より具体的にとるべき選択肢を選ぶことができるのだ。

手段が決まれば、後は誰がいつやるかというタスク割りさえ終われば何かが実行される。

本当はここまで整えて初めて話し合い、会議が有効に機能するのだと思う。

つまり

  • ☓ 何をするのか(目的や目標)を話し合いで決める
  • ◯ 手段手法を選択肢の中から適切なものを話し合いで選ぶ

会議の主催者があまりにも漠然と人を集め、「話し合えば面白いことが動き出す!」と思っているのは楽天的すぎると言うか、仕事を放棄しているに近い。目的や目標を決めてから話し合いをするのが筋だ。

特に、目標・成果指標は大切だ。

「一億総活躍社会」という目的はクソみたいで本当にどうでも良いけれども、目的がないよりかは遥かにマシだ。しかし、これだけでは足りない。何がどうなれば「一億総活躍社会」が実現したと言えるのか?を定義しなければならない。つまり目標の設定だ。これは出来る限り数値化できたほうが良い。失業率でも、アンケートによる生活満足度でも何でも良い。計量化できない目標は目標ではない。

そして会議では、この目標を達成するに適した手段を考えたり、いくつかの選択肢を検証したりする場であるのが良い。

会議を主催する人は、この2つをしっかりと定義してから人を集めて欲しい。

 

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