読んだ。
発売当初に途中まで読んでいたけれど、読みなおしてみた。個人的にスノーピークの好きな所が2つある。ひとつは「人生に野遊びを」というキャッチコピー。もうこの言葉が素敵すぎて、うらやましすぎて、譲ってほしいくらい上手に企業の世界観を表現している。やっぱりいい。
もう一つは「社員がアウトドアファンである」という点。実は当たり前のようでそんなこともない。
仕事をしていると、サービスや製品、イベントなどを考えたりしている人が、実際に利用する対象でないケースが驚くほど多い。情報発信担当者がfacebookもやったことなし、あんまりインターネットやったことないとか。観光企画している人が別に旅行好きでもないとか。そういう人が考えることって「これできたらあなた買うの?使うの?」というレベルのものばかり。もしくは、既に同様のものがたくさんあったり、トレンドから遅れていることばかりだったり。「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるけれど、これは好きだからこそ成功事例や類似事例のデータベースを既に持っているので、いざ自分がやる時の引き出しが多いということ。
スノーピークの社員がアウトドアファンのように、自分の仕事は自分が好きな領域のものなのか?自分の仕事に、ちゃんとユーザー目線を持っているか。よく考えようと思う。また、仕事を任せる相手は、その仕事のファンなのか?十分なデータベースを持っている人なのか?よく見極めなければいけないと思う。やっぱり自身もいちユーザーであり「私はこれが欲しくて欲しくてたまらないの!」という開発者を信じたいものだ。
好きな人=「そのサービスに対して良い悪いの基準を自分の中に持っている」人って感じ。そうでない人は人に言われたことやものが基準になってるのかな~と。どちらも良い悪いないのですが、担当者の想いはやはり前者の方が詰まっている気がする。