先日、市民協働センターで発行している情報誌「らこって」で三島地域の「みしま西山連峰登山マラソン大会」について取材をしてきました。今年で32回目を迎えるこの大会は、地元の三島中学校が事前のコース清掃を手伝っています。さらに、当日は中学校の全校生徒が3kmコースに参加しているのです!
取材の中で中学生3人に話を聞いてきました。
「今年は1位にならなきゃ。プレッシャーはあるけど楽しみです!」という生徒。
「沿道の応援もあるので頑張れます、全力で頑張ります」という生徒。
「正直毎年憂鬱。知り合いが沿道で見ていて恥ずかしいし、走るの苦手だし…」という生徒。
などなど。楽しみにしている生徒から、嫌に思っている生徒まで。そのギャップが「やっぱりそうだよね!」と思い面白かったです。
けれど、このマラソン大会のことは、楽しみでも、苦痛でも、きっと数年後には良い思い出になる。さらに、十数年後もこの話題でみんなで盛り上がれる。もっと言えば世代を超えて「登山マラソンきつかったよね」と語り合える体験なんだろうなと感じました。
【共有の体験】というのは強いコミュニケーションのツールなのです。
逆に「最近の若い人は」とか「あの人と話が通じない」とか、そういうコミュニケーションにギャップが生まれる時は【共通の体験】がない場合が多いのではないでしょうか?
昔から続くコミュニティは既存メンバーと新メンバーの間に、新しくできたコミュニティはメンバー同士に、【共通の体験】がなく、コミュニケーションがうまくいかないなんてことがよく有ります。そんな時は、何か皆の話題になるような体験を一緒にやってみる。そんな仕掛けが協働を後押しする一歩になるかもしれませんね。