人生に必要なある時間について

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忙しい日々を過ごしていると、気がつくと、インプットとアウトプットだけを一生懸命繰り返していることがある。

 

入力と出力。

消費と生産。

本を読んで、文章を書く。

人の話を聞いて、企画をつくる。

忙しければ忙しいほど、やるべきことが多ければ多いほど、気がつくとインプットとアウトプットだけを繰り返すことになる。しかし、それだけだと心がどんどんと疲れていく。

 

人間には、自分の心をゆっくりと整える時間が必要だ。

それは整理整頓のようなもの。

 

整理整頓には、筋道に沿うよう整える「整理」と、整った状態にする「整頓」の2つの意味があるという。これは分類と収納とも言い換えられる。

 

分類をして、そこに収納する。

本を読むことがインプットだとすると、本棚を並べ替えることが整理整頓だ。そして、どの棚にどのような本を置くべきか決めるのが整理であり、実際にそこにしまうのが整頓である。整理整頓が上手く行っていれば、アウトプットを求められた際もさっと本棚から適切な本を取り出すことができる。

 

人の心にも、ゆっくりと、ひとりで取り組む整理整頓の時間が必要何だと思う。

人は日々ありとあらゆる情報に触れ、ありとあらゆる出力をしている。忙しすぎると、心の中はぐちゃぐちゃして、何をしているのかこんがらがって、よく分からなくなっていく。

そんなときは整理整頓がうまくいっていない事が多い。

 

掃除をしたり、片付けをしたり、している時間は、消費も生産もしていない。けれど、その時間の豊かさが、心の落ち着きにつながっている気がする。

何も生み出さない、自分だけの時間。その時間をしっかりと持つことを大切にしたい。

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