7月11日に禁煙外来を訪れてから禁煙を始めた。チャンピックスという治療薬を使いながらの禁煙はタバコを吸わなくなってからもう1ヶ月にもなる。
1ヶ月ともなると、体調の改善などを実感するそうだが今のところそれもなく、毎日吸いたい気持ちと戦い続けている。体調はむしろチャンピックスの副作用のせいでこの1ヶ月最悪だった。毎日吐き気、めまい、不眠と散々だった。
そんな辛い禁煙を続けられている一つの要因に、「筋トレを始めたこと」がある。
筋トレと言っても腕立て、腹筋、スクワットを毎日する程度だが、これが結構続いていて自分でも驚いている。
何かが続けられているというのは、精神衛生上とても良い。
特に禁煙は「吸わない」を続けるのだが、正直辛かった。けれど、ほぼ同時に始めた「筋トレ」が続いていると、「筋トレを頑張れているのだから、禁煙もがんばろう」となる。
同時に始めた何かがお互いに励まし合っているような気分を味わうことができた。
また、「ついつい吸ってしまった」時は、自分がひどく情けない人間に思えて落ち込むものだ。自分で決めたルールを守れないというのは、私はとりわけ多い人間なのだが、ルールを破ってしまった時は強烈な自己嫌悪で死にそうになる。しかし、「筋トレはしてる!」と思うと、何とか自暴自棄にならずにすんだ。逆に、筋トレをサボってしまった時も「だけど今日は一本も吸わなかった」と言い訳がついて精神衛生上とても良い。
これまでも自分の中で何回も筋トレブームが起こり2,3週間は続けていたのだが、飽きて止めてしまっていた。そんな筋トレが続いているというのも、禁煙という新しいことを同時に始めたということが大きいような気がしている。
普通の人にとっては当たり前なのかもしれないが、私は何かを続けてやるというのが苦手だ。「毎日30分本を読もう」「ランニングをしよう」など、始めて見たものの途中で挫折し、そのたびに自分が人間のクズのような気がして、強烈な自己嫌悪に陥っていた。なので、今回の「2つ同時に始めると続く」という可能性は非常に興味深い。それに、たかが筋トレとタバコを吸わないという簡単な事でも、続いているというのが小さな自信になるし、真人間に近づくことができるような希望を抱かせてくれている。
ということで、「2つ同時に始めると続く」理論を強化すべく、禁煙と筋トレが落ち着いたら新しく何かを初めてみようか検討中だ。今の2つにもう一つ加えて3つを同時進行するというのも面白いかもしれない。