フリーランスと体調管理 ~十分な収益は頑丈な身体に宿る~

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先週一週間、体調が優れずぐったりとしてしまった。
フリーランスになってから1年半程度経つが、これまでは幸いなことに大きく体調を崩すことはなかった。そんな中、まさかのダウンで仕事がまったく手につかなかった。



昨年も1週間程度身内の不幸で身動きが取れなくなったことがあったが、フリーランスをしているとその間の収入はゼロ。仕事の少ない月はかなりのダメージであるし、予定が詰まっている月だと他の日に大きなしわ寄せが来てしまう。
「体が資本」とはよく言うが、フリーランスとなってから身にしみてそれを実感する。
つながりのあるフリーの方のfacebooktwitterを見ていると、ジムに通ったり、自炊で体に配慮した食事をしたりと自己管理をしっかりとしている人が目に付く。私と言えば外食、中食ばかり。運動も最近はめっきりしていない。残念な私生活を送っていることが、体調を崩す結果につながってしまったのだと反省している。
フリーランスの適正のひとつに「体力」がある。
これは、体調を崩さない強い体であり、仕事のスケジュールがキツイ際に乗り越えられる精神的なスタミナだ。
フリーの人間は下請けとして仕事をすることが多い以上、締切りはクライアントに設定されることが一般的だ。結果、締切りが集中してしまう時期が生まれる。その際にきっちりと仕上げられるか。徹夜を繰り返しても壊れない体と精神力があるかどうか。「体力」のあるなしが、売上に直結しているとも言える。
実際、フリーというと「自由に時間が使えていいね」と思われることも多いが、締切りはクライアントが決めることが大半だ。そうなると、必然的に作業時間は限られてくる。売れっ子のフリーランスならば複数の締切りを抱え、結局仕事漬けの日々を過ごさざるをえない。
逆に仕事時間を比較的自由に配分できるのは、食えないフリーランスくらいだろう。貧乏を受け入れるならば「自由」を手に入れることができる。
そんなこんなで、フリーで家族を養っていくほど稼ぐには、体と精神を酷使する必要がある。
ひ弱な人は(稼ぐ)フリーランスにはあまり向いていない。
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉があるが、フリーランスにとっては「十分な収益は頑丈な身体に宿る」なのだ。

ライター 唐澤頼充

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