「新世紀メディア論 新聞・雑誌が死ぬ前に」を読みました

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先日立ち寄った「一箱古本市in沼垂テラス」で購入した小林弘人氏著の「新世紀メディア論」を読み終わった。
一言で言えば、インターネットの登場で、「メディア」がどう変わっていくかを考察した内容の書籍である。

2009年と、ソーシャルメディアの爆発的普及前に書かれたメディア論であるが、本書の内容が徐々に世間の日の目を見始めてきたのが最近ではないだろうか。
インターネットメディアについて書かれた書籍は、横文字が多く、読んでいても頭に入らないことが多い。本書もその傾向が強い一方で、具体的な事例が多く掲載されているため、なんとが思考を途切れさせず読みきることができた。
もちろんWEB媒体を賛美する内容ではあるのだが、これまでの「出版」を高く評価し、新聞、雑誌、書籍、ウェブを包括して”メディア”の可能性を論じている点に好感が持てた。
ブログ、twitter、tumblr、facebookなど、誰もが情報発信を気楽にできるようになった時代、新しいメディアはどのような編集を行い、どう換金化していくべきなのだろうか。
2013年現在においても、出版社や新聞社の危機が伝えられ、WEBメディアでは採算がとれずに苦労しているという話を聞く。
新時代への移行期真っ只中、何かせねばならないと個人的にも焦っている。
地方都市で、ウェブで、ライティングで、何かができないだろうか。
本書を読み、焦る心にさらにアクセルを押し込まれた気がする。
ライター 唐澤頼充

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