ただの人が集客するには? @阿賀野バクハツプロジェクト松村拓也氏講演会10/14

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1014日、祝日の月曜日、新潟県阿賀野市で「阿賀野バクハツプロジェクト」の第1回目の取り組みとして「IDD世田谷ものづくり学校初代校長 松村拓也氏 講演会」が開催された。

阿賀野バクハツプロジェクト:https://www.facebook.com/bakupuro
Facebookで招待を受けて初めてイベントを知ったのだが、下記の告知文に惹かれて参加した。

「世界の誰もが経験したことない少子高齢化と人口減少の時代・・・それは「面白いまち」だけが生き残るサバイバル。若者が活躍するまちだけが生き残る、すごい時代がやってくる!」 そう熱く語るのは30億の借金を踏み倒した男!内閣府公認地域活性化の伝道師、松村拓也氏!

参加者はプロジェクトの運営を担う学生団体の影響か学生が多く、それ以外は新潟のソーシャルメディア内でわりとおなじみの顔がちらほら。集客面で苦戦をしている様子が伺えた。今回の講演は下記の三本立てで行われた。
1.はじめに(松村拓也さんの経歴)
2.世界を変える発想法
3.阿賀野への提案
1)阿賀野バクハツプロジェクト
2)ヤンキープロジェクト
3)ソーシャルビジネスコンテスト
「少子高齢化が進む中で、日本中がそうなるわけではなく、栄える街と滅ぶ街に分かれていく。栄える街は間違いなく若者がいる街だ」これが松村氏の考えの根本。
若者が集まり、活発に行動する街を作るためにどうすればよいのか、そんなテーマで講演は松村氏の経験をふんだんに盛り込んで進んだ。
そもそも松村氏は自分が社長を務めた会社の倒産を経験したりと、異色の経験を持つ人だ。興味のある人はwikipediaを参考にしてほしい。
倒産という、普通の人には一生出会うことがないかもしれない経験を元に、起業家支援を行うとともに、世田谷ものづくり学校やソーシャルビジネスコンテスト、起業家の家などさまざまなことに挑戦する姿には学ぶべきものが多くあった。
特に印象に残ったのは、さまざまなプロジェクトを立ち上げた松村氏の「集客方法」。
最近は、インターネットやソーシャルメディアの普及により、素人がイベントやプロジェクトを立ち上げやすい環境が整ってきている。その一方で、挑戦してみたものの集客に苦戦するという話はいたるとこで耳に入ってくる。
そのような中で松村氏は「集客と広報は別」だと語った。
広報とは、チラシやポスターを作りばら撒いたり、ネットやSNSで情報発信すること。集客とは一本釣りだという。
そして当日の参加人数はできる限り「集客」で確保し、「広報」には頼らない姿勢が大切だそうだ。
「広報をいくらがんばっても、来てくれるかどうかはわからない。それはギャンブルに近い。それよりも、知り合いに直接電話やメールをして“YES”と言わせる。脅してでもだ」
「イベントの最低参加人数はそうやって個別にお願いして確保している」
ただの人でも不特定多数に情報がばら撒きやすいツールは数多く登場している。しかし、それなりに知名度のある人であっても泥臭い「集客」を欠かさないのだ。私自身も耳が痛いのと同時に、多くのコミュニティ運営者やイベント関係者の参考になるのではないだろうか。
そう言えば劇団などの公演でも、役者ごとにチケットの販売枚数がノルマで決まっているケースがあるという話も聞く。メディア等を活用している大きなイベントでさえそうなのだから、ただの人である我々はより集客の努力をしなくてはいけないと痛感した。
イベントやコミュニティに人を集めるためには、広報して待っているだけではいけない。こちらから個別にプッシュして確約をもらうことが重要である。そんな基本的なことに改めて気づくことができた貴重な時間となった。

ライター 唐澤 頼充

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