シェアハウスの人間関係は6割程度で

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シェアハウスに住み始めて、10ヶ月くらい経った。

現在は男性2名、女性2名の4人暮らしをしているが、つくづく思うのは「シェアハウスの人間関係は6割程度の仲がちょうどいいな~」ということである。

シェアハウスに住むことを想像すると、「赤の他人とうまく暮らしていけるの?」と不安に思う方が多くいると思う。
確かに、誰とも関わりたくなく一人でいたいという人にとってシェアハウスはおすすめできない。
それでも、普通の人間関係を築ける人にとってはシェアハウスは心地よい空間になると思う。

私のようなちょっと寂しがりの人間にとってはむしろ心地よいとも言える。

私の住むシェアハウスの住人たちは、このシェアハウスに住むまでは一切面識がなかった他人同士だ。
その他人同士が一緒に暮らせるほどものすごい仲良くなれるのかと言うと、それはNOだと思う。

シェアメイト同士は、家族でもなければ親友でもない。
あくまでも他人。
具体的に言うと、学生時代のクラスで、プライベートで遊ぶことはないが良好な関係のクラスメイトのような存在だ。
学校行事や班活動、授業では仲良くするし、休み時間に世間話もするがそのレベル。
特に親しい友人というわけではない。
そういう人たちだ。

だから無理に仲良くすることもなく、6割程度で充分。

そんな人間関係が居心地が悪いかというと、むしろ深く関わる必要もないので個人的には心地よい。

全く知らない人の中に参加して授業を受けるよりも、自分のクラスで授業を受ける方がなんとなく心地よい。
それと同じで一応面識ある人たちと生活を共にするとなんとなく安心する。

居間にいても会話に加わらなくてもいいし、別のことを何かしてても良い。

最低限のコミュニケーションが取れれば全く問題ない。

親友や恋人、仕事など深い関係はシェアハウスの外で築けばいいし、シェアハウスの外のほうがいい。

また、「プライベートが大切」という人もいるが、一歩外に出れば知らない人だらけの匿名の世界。非常に孤独だ。
一人になれるスペースも街には充実している。

街にプライベートを求め、家にパブリックを求める。
かつて日本人が長屋や大家族で、また最近の人が普通に家族で暮らしていた頃となんら変わりがない。

そんな空間がシェアハウスにあると思う。

あんまり構えて住むものでもない。
経済的なメリットもあるし、シェアハウスがもっと家を選ぶ際の選択肢になれば良いと思う。

ライター 唐澤頼充

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