お詫びと山崎亮さんに質問したかったこと(2013/6/15協働のまちづくりシンポ 「つばめの未来へ!幸福のために今できること」 )

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燕市吉田産業会館のまちづくりシンポ 「つばめの未来へ!幸福のために今できること」に参加し、2番目に質問をさせていただきましたものです。

まず、不快にさせて申し訳ございませんでした。
各方面からご指摘いただいておりますし、私も空気が読めていなかったと思います。

質問時は緊張もし、声も体も震え、
考えをまとめることもできず話していたので、全て伝わっていたとは思いません。

なので、本当に聞きたかったことを補足させていただければと思います。
お時間ある方はお読み頂ければと思います。

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地域にある、「人、文化、産業、土地」において何を守るべきなのか?
僕は地域独自のものである文化と土地だと思います。

そして、文化を生き残らせるのは都市の中の方が最適だと思うのです。

華僑、ユダヤ人は、土地を離れながらもアイデンティティと文化を維持しています。
「よさこい」は祭りを他地域の中に残しています。
日本の伝統芸能は東京や京都でしか生き残っていません。
(断定的に書いてしまい申し訳ございません。指摘受けました。
 同じ「残る」という形でも
 大都市では、歌舞伎や落語といった伝統芸能が消費文化として残っており
 現地では観光資源や保存対象として残っている
 消費文化の中で生き残ったほうが長く健全に保存され続けていると思うということを書きたかったのですが、誤解を与える、また不快感を与える表現になってしまい申し訳ございません。)
日本の都市には各地の、そして各国の伝統食が保存されています。
今ある地域の文化を都市の中で生き残らせる方法を考えたほうが有意義な場面もあるのではないかという考えです。

また、土地は住まなくても維持できます。
むしろ人間の生活インフラを整えなくても良い分、農業や流域を維持することに資金を裂けると考えています。

本日トークセッションで話されていた「つながり」や「パネリストのやりたいこと」は、この土地でやる必然性がないことばかりだったように感じます。
燕市や三条、長岡、上越、新潟などはそれなりの規模があるので20年後も今日のトークセッションで話されたことをしていても残るでしょう。

しかし、20年もたない危機地域が日本には多数あります。

その危機地域を守る。具体的には独自の文化を守り、農環境、自然環境を維持していくためには今回のやり方では難しいと思います。

そして、燕市も40年後、60年後は危機地域になる可能性もあります。

背景となる考え-------------
僕は上海やシンガポール、東京のような経済都市ではなく
人口20~30万人規模の都市が周辺地域環境を維持管理し、循環型の自然環境や経済環境を作っていき、その中に周辺地域の文化を生き残らせる国づくりが理想です。
新潟県で言えば、新潟市、長岡市、上越市、燕三条などが基幹都市となり、都市に住み、地域に通勤農業、通勤流域整備、通勤観光業などをするイメージです。
都市化(密集)は食料、資金、福祉、燃料等でみてもローコストなのは確かです。
都市に住み、多くの助けが必要な人を効率的に助け、都市の中で自分のルーツの文化を維持・伝達し、
そして元気な人が地域を守る活動を都市から通勤して行う。
そうしないと、消え行く文化が多数あると、非常に危機感を持っています。
------------------背景となる考え

今回のトークセッションの中では燕市でやる「土地の必然性」が語られませんでした。

その「土地」を生活圏として残す必然性をどう捉えていけばいいのか?
山崎さんの考える地元でやる意義や地元でやらねばならない必然性を教えて欲しいと思います。

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今まとめると、そういう感じのことを聞きたかったのです。

ある方にご指摘いただいたとおり、「評論ヲタ」的な意見を押し付けるなという言葉に対しても、僕が評論ヲタであることは否定しません。

ただし僕は現実的な回答が欲しい、議論を少しでも前に進めたい。
燕市が自地域の維持だけでその周辺地域を維持管理できるような都市になることを誰も考えていないことは問題で、つばめ若者会議の人にそういう視点を持ってもいいのではないかと思い手を挙げました。
別に意見の押しつけではなく、僕のモヤモヤに回答が欲しく、きっと地域を考える上での参考になるだろうと思って質問しました。

もちろん批判もあるだろうし、空気が読めていないのはわかっていました。
手をあげて質問したのは僕のエゴです。

だけど、「地域でつながりを作っていけばきっと良くなるよね!」というほど楽観視していない。
むしろそんなムードに危機感を持っています。

僕からすれば、それくらい考えて地域づくりを考えなければホントにダメになると真剣です。

なのでたぶん、僕はああいう質問を今後も言い続けると思います。

その時に怒られるなら怒られるでいいですし、意見を戦わせることで会合で新しい発想や解決策が出るなら一番いいなと思います。

社会的に潰されるとかだとちょっと困りますが・・・

シンポジウム終了後、山崎さんとお話でき、若い頃の山崎さんもそういう考えで、その後どう変わったかなどを聞けてとてもよかったです。

ただ、不快に思われた方には改めてお詫び申し上げます。
本当に申し訳ございませんでした。

(2013.6.16追記)
内容云々よりも、シンポジウムの最後の質問コーナーという意見交換をするべき場ではない状況で、自分の意見を主張し聞きたいことを聞こうとする姿勢はエゴでした。

第三者が介入できないあの条件の中で、たかが一参加者の僕がああいうことをするべきではなかったとも反省しております。

運営の皆様が作り上げた雰囲気や、モチベーションに冷水をかけた形になってしまった点は責められてしかるべきと思います。

主張内容うんぬんではなく、態度、姿勢、状況が的確でなかった点を、改めてお詫び申し上げます。
大変申し訳ございませんでした。

唐澤頼充

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