教養を高めるSFのすすめ

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これまでもずっとSF作品が好きだった私ですが、最近SF小説を読むようになりました。
そもそも社会人になってからは、実用書やセミナーなどビジネスノウハウやスキルの獲得のためのインプットが中心で、「何か物語を楽しむ」ことからは離れていたように思います。
しかし、最近になってSF作品を楽しむのが教養を高めるためには非常に有効なのではないかと考えるようになったのです。

そもそもSFとは?

SFとはサイエンスフィクションの略語です。
未来!ロボット!宇宙!戦争!アンドロイド!などといったイメージの強いのがSFですが、単純にそうというわけではありません。
SFの定義は

「科学的な空想にもとづいたフィクションの総称。アイザック・アシモフの著作によると、単に宇宙船や宇宙人が登場するのがサイエンス・フィクションではなく、価値観の転倒による驚き、すなわちセンス・オブ・ワンダーが必要とした。長山靖生によれば、SFの成立とは「新しくて古い。遡ればどこまでも古く、人類の想像力の始まりの地点」までも遡れるとし、「オデュッセイアや聖書、日本なら古事記や竹取物語をSFとして読む」ことも可能としている。その一方で、このジャンルを厳正に定める者は1920年代(ヒューゴー・ガーンズバックがSF専門誌アメージング・ストーリーズを発行した時期)を成立とするのが常例だと言う」(wikipedia)

などと言われておりますが、個人的には「科学技術がもたらす価値観変化後の世界を描くもの」だと認識しています。

SFが描く未来

SFの物語の中で描かれるのは、科学技術によって変化した価値観、変化した社会、変化した生活です。
コンピューター、宇宙進出、ロボットの登場、知的生命体との遭遇、アンドロイド、サイボーグ化、インターネット、兵器、便利な道具などなど・・・
これらが登場したことで社会がどう変わるのか?生活がどう変わるのか?価値観がどう変わるのか?といった未来の社会の予想が描かれているのがSFです。
そしてSFの物語の中では、変わった世界の設定の中で、日常を暮らす人間の生活がありありと描かれているのです。

さて、私たちの社会も振り返ればさまざまな技術が生活様式を変えてきて来ます。
20年前はほとんど普及していなかったコンピューターは今ではパソコンとして普及しています。携帯電話もそう。スマートフォンもそうです。
50年前の社会から見たら、現代の暮らしはSFそのものと言えるのではないでしょうか?
つまりは、SFにはこれから起こりうる未来への予測が詳細に描かれているのです。

変化の激しい現代に求められること

私たちの暮らす現代は、かつてないほどに変化のスピードが速いといわれています。
特にWEBサービスやIT系の変化はすさまじく、まさに日進月歩、栄枯盛衰を繰り返しています。
その中でビジネスをしていく人達は、未来の社会を予測する力や、サービスを投入したことで人間がどのようの行動するのかを推察する力が求められています。

具体的には
「新しいテクノロジーの中でライフスタイルを提案する力」
「新しいテクノロジーによって変わった(変わる)ライフスタイルのなかで消費される商品・サービスを企画する力」
「既存のビジネスモデルが、新しいテクノロジーによって変わる社会に最適化できるように変えていける力」

もっと抽象的に言うと、
「想像力」と「構想力」と「提案力」とも言えるのではないでしょうか?

で、これらの要素というものはSFの作品の中ですべて描かれているのです。
あるテクノロジーが、こういう変化をもたらし、その中で人はこう暮らしていく・・・ということがひたすら描かれています。
そういう目線でSF作品を楽しむと、ものすごく勉強になります。

SFに描かれるのは「変化」だけではない

さらに言うと、SF作品で重要なのは作中に描かれる「変化」だけではありません。
いくらテクノロジーが進化したところで「変わらない」ものというのも描かれています。
それは、人間の卑しさだったり、尊厳だったり、信仰だったり、感情だったりです。

ロボットSFの巨匠アイザック・アシモフは「ロボットを語ることで、人間のあるべき姿を語る」と言っているそうです。

センス・オブ・ワンダーが起こった社会でも、
人間は、喜び、笑い、嘆き、悲しみ、騙し、助け、哀れみ、愛し、殺し、孤独で小さな存在です。
そんな人間を変わらない部分を描いているからこそ、リアリティを感じさせ受け手側の感情に訴えかけてくれるのだと思います。

未来社会を考察する力と、そこで生きる人の感情を理解するということで、これから重要な力を身に着けるにはSF作品を楽しむことが最も効率が良いと思ったのでした。

長くなりましたが、今回はここまで。
またちょくちょくSFについては記事にしていきたいと思います。

ライター 唐澤 頼充

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