7月7日七夕にJELLY JELLY CAFE NIIGATAにてフューチャーセンターに関する勉強会および体験会を開催いたしました。
フューチャーセンターに関するイベントが新潟で行われたのは初めてではないかと思います。
フューチャーセンターとは、複雑な社会問題を解決するために、対話を通じて新たなアイデアや問題解決手段を見つけ出し、相互協力の下で実践し未来の価値を生み出すために設けられる施設です。
2011年頃から日本でも広がり始め、ここ新潟でも「やってみたい」という声を多く聞くようになってきました。
そんな中、新潟出身の大学生で、東京の方でフューチャーセンターと関わりを多く持っている池野真史さんが帰省されるタイミングがありましたので、勉強会の開催を依頼したところ快諾いただき開催にいたりました。
池野真史さんプロフィール
新潟市秋葉区出身。東京の大学で法律を学ぶ大学4年生。
大学1年時から、国際的な学術系イベントや医療ビジネスコンテスト、まちづくり系団体を運営し、ディスカッションやワールドカフェのファシリテーターを務める。
現在は、国際協力系NPOで知り合った元IBM戦略コンサルタントの方がたちあげた教育系ベンチャーのハバタク株式会社で、レゴやICTを活用した共創型・国境横断型学習プログラム開発に従事。
当日は、フリーランスの方やお勤めの社会人、大学生など10名弱のバラエティに富んだ参加者が集まりました。
フューチャーセンターの概要説明と事例紹介
自己紹介を一通りしたのち、最初のセッションでは池野さんからの講義形式でフューチャーセンターとはどういうところなのか?実際に運営しているところはどうやっているのか?などの情報をシェアしていただきました。
フューチャーセンターとは何かから始まり、フューチャーセンターの原則や構成要素など、アカデミックな感じの内容ののち、実際の事例として海外、国内両方での取り組みが解説されました。
その中で繰り返しでてきたのは「集まる人」の重要性と、「ファシリティーション・スキル」の重要性です。
フューチャーセッションを体験
後半のセッションでは、実際にフューチャーセンターで行われているグループワークを体験しました。
まず最初に全員で「新潟の抱える問題・課題」を出し合い、それをグルーピングするワーク。
次に、グルーピングされた課題の中から今回解決策を考える課題を抽出し、コラージュワークでフューチャーセンターを活用した解決策というものをデザインするワークを実施しました。
参加者が多様なクラスタだったこともあり、様々な視点から意見が生まれ非常に有意義な対話をすることができました。
面白かったのがコラージュワークという手法。
グループで対話しながら解決策を練っていくのですが、その際にただ単に模造紙に書いていくのではなく雑誌や新聞、広告の切り抜きをペタペタ貼りながら、イラストを書きながら解決策を「デザイン」していくのです。
視覚的にイメージが伝わるように成果物を作っていくことで、ワクワク感があり、今後のアクションにつながりそうな気分になりました。
新潟に地方ならではのフューチャーセンターを
フューチャーセンターというのはマネタイズがなかなか難しい部分はありますが、体験してみて非常に効果的な対話手段だと感じました。
参加者の皆様の満足度も高く、このような動きをひろげていきたいと強く思いました。
そもそもフューチャーセッションというのは、何かしらの課題に対して複数人数で解決策を練る手法です。
当然、社会問題だけでなく、企業の課題やその他グループの課題解決に使えることは間違いありません。
そのための発想力を刺激する場が、フューチャーセンターということになります。
新潟という地方で、フューチャーセンターを単独運営できるかどうかというと疑問が残りますが、人や企業、行政が手を取り合っていけば実現不可能ではないと感じました。
今回ファシリテーターを務めていただいた池野さんを始め、参加者もフューチャーセンター設立に向け意欲的な人たちでしたので、この一歩を大切にしてアクションを起こしていければと思います。
からさわ