新潟ソーシャルメディアクラブ10回に初参加レポート #nsmc

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本日は初めて新潟ソーシャルメディアクラブ(NSMC)に参加しました。

NSMCは、新潟でソーシャルメディアに関心を持つユーザーのためのコミュニティで、リアルイベントや、新潟フォトウォーク等のイベントを定期的に開催している集まりです。
詳しくはこちら:http://nsmc.tv/

今回のイベントではゲストに、Beatrobo CEOファウンダーの浅枝大志さん(@asaeda)をお招きして開催されました。

浅枝大志さんのスピーチ

浅枝さんは学生時代に起業され、その後も起業家として活動されている83年生まれの期待の星です。
2011年12月に自分の好きな音楽のプレイリストを友だちと共有し合うサービス「Beatrobo」(https://www.beatrobo.com/)をローンチ。
今年4月におよそ5,000万円の資金調達を成功させてニュースになりました。

今回は米国でBeatroboを会社登記しましたが、これが3社目の起業。この若さで驚きです!
1回目の企業は学生時代の秋葉原。
オタクがモテないのはダサいせいだという思いの下、オタクをオシャレにするプロジェクトを始めることをきっかけに起業。
メイド美容室をオープンし大ヒット!
当時、浅枝さんはトップではなく役員という立場でだったそうですが、浅枝さんが経営を離れた今も人気店として秋葉原でガッツリ商売しているそうです。

2回目の起業はセカンドライフのネットブームを受けて株式会社メルティングドッツを設立。
セカンドライフをビジネスにした日本初の会社ということで一躍注目を浴びました。
その後、セカンドライフがあのような感じになったことで、次にブラウザー上にアバターを表示するサービス「Weblin」を、ドイツの会社と提携してスタート。
しかし、2008年にリーマンショックがあり、ドイツの会社が倒産しサービス終了。
次にmixiがつまらないので、社会人という建前コミュニティのSNSサービス「ケイレキ.jp」(http://keireki.jp/)をスタート。
さらにソーシャルゲームの決済サービス「Playspan」(http://www.playspan.com/)、世界の決済システムをプラットフォーム化するサービスで、2011年にクレジットカードVISAに買収された。

このように世の中に鋭い切り口で新しいサービスやビジネスを提供してきた浅枝さんですが、これまでのビジネスをこう振り返っていました。
セカンドライフのビジネスは所詮タイムマシンビジネスであり、さらにプラットフォーム依存が高すぎた。
Weblinは、ドイツの会社に依存しており独り立ちではなかった。
ケイレキ.jpは・・・何て言ってたか忘れました。
Playspanは成功と言えるサービスだった。

これらのを踏まえ、浅枝さんは、「アメリカや海外からサービスを持ってくるというのはもう嫌だ。日本発のサービスを開発したい。」と思うようになったそうです。
そこで今回、3回目の起業として日本初の音楽サービス「Beatrobo」をスタートさせました。

これはCDの貸し借りをウェブ上で行えるような、受身の人のための音楽発見サービスだそうです。
ポイントはWeb上だけでなく、リアルガジェットを使って、「WebApp」(PC)、「Mobile」(携帯端末)、「Gadget」(リアル)の3つでサービスを展開する点です。

噂のリアルガジェット。携帯端末に差し込むことでプレイリストを自動で取り込みます。

クラウド上のプレイリストをクラウドでも、ガジェットからでも落とすことができるという点が評価され5,000万円の資金調達に成功しました。

といった概要のあと質疑応答もありながら、浅枝さんの鋭い考え方や意見をお聴きすることができました。
まとめるのがめんどくさくなってきたので、メモのまま掲載します。
・ロボットにした理由は、アバターだと自分の分身であるので再現性が求められるが、ロボットだとペットに近い感覚で勝手に動き回っても許されるかなという感覚から。
・ジャンプで連載したいベトナム人の少年と、シリコンバレーで活躍したい日本人のマインドは同じなのではないか?うじうじしてないでまずはその場所に行け!
・フェイスブックの当たり前度はアメリカでは完成されている。Facebookをやっていない人は詐欺師ではないのでは?と思われるくらい。
・ユーザーを広げるのは英語圏ではあるが、収益性を高めるには日本という市場は魅力。将来的には狭い圏内にお金が集まっている日本は収益の柱になると思う。
・最近伸びているのはものが蓄積されているストック型のサービス。フロー型の場だけのサービスは注目が集まっているうちは良いが飽きられたらそれで終になってしまう。
・いくらWebが発達してきても人と合う、リアルで会うことには勝てないので、このサービスを楽しむのはリアルで会ったときにどれだけ面白がれるサービスになるのではないか。「結果出会い系」サービスが流行る!ビートロボも結果出会い系を目指す。
・趣味と友達や職場など全てのコミュニティが一緒になっているサービスはあまりうまくいかないのではないかと思う。今後は友達を選別できるようなサービスが活発化していくのではないのか。ベースはFacebookであり、他のサービスを使い分けていくような利用形態になりそう。
・Beatroboは音楽を売るためのサービスではない。音楽を売るのは既存のレーベルに任せ、コミュニケーションの場をつくること。それにより新しい市場を創造してマネタイズしていくことが目標。
・創業メンバーは、もともと土曜日プロジェクトとしてプログラムを組んでいる中で、そういうのに付き合ってくれるメンバーでスタートした。創業メンバーは24時間一緒に居ても耐えられる人たちのメンバーであるかどうか?が問題。そういう人でない人は社員として、付き合っていくのが良いと思う。

といった感じでした。
そんな浅枝さんですが、13歳くらいまでアメリカ育ちで、日本人としてのアイデンティティを保つのがすごく大変だったそうです。
アメリカ人か日本人になるかを選ぶことができる立場だった中で、「任天堂」が日本の会社と知り、「日本スゲー!」と思い、日本人であるということを誇りを感じたそうです。
それをきっかけに、日本人としてのアイデンティティを感じてもらえるサービスを生み出したいという想いからビジネスを行なっているとのことでした。

頭の回転も早く、知識も豊富で、行動力もあるホンモノに直接会い、お話出来たことがとても嬉しかったです。
ビートロボが、本格稼働、収益化するのを楽しみにしております!

その後はライトニングトーク

ゲストのスピーチの後は5分間のLTがありました。
プレゼンターは2人で下記のようなプレゼンを聞くことができました。

・ギークハウス新潟

川辺さん
ギークハウスとはエンジニアやクリエーターなどネット関係の人や、twitter、Facebookが生活の一部のになっている人のためのコンセプトシェアハウス。
ハッカソンや勉強会、交流、情報交換の場としての利用をして欲しい。
ニートを育成したい。
イベントで無限カレーというイベントをやったら100人来た。
今後はさらにイベント開催、他地方進出、wifi電源カフェを作りたい。

・LTの有用性のやり方 LTプロデュース

野村さん
新潟のお店や人のファンクラブを勝手に作ってしまおうという企画をスタートします!

1分間ライトニングトーク+プレゼント大会

その後は飛び入りの1分間LTタイムで
CSSNightniigataの清水さん、新潟グラムの剣持さん、新潟のアイドルユニット「RYUTist」のプロデューサーの小林さん、新潟にコワーキングスペースを8月にオープン予定の私からさわ、レルヒさんのカードをお持ちになった倉又さん、セルフブランディングをサポートする池さんと中村さん、などがそれぞれトークしました。

そんなこんなで、料理も出て、お酒も出て、すごい人も来て、新潟でがんばってる人も来てといった盛りだくさんのイベントでした。
イベントの空気が独特で、活気があり初参加でもとても楽しい時間を過ごすことができ、2次会まで参加させていただきました。(手持ち資金がなくなったため三次会は断念・・・)

今日の出会いを大切に、私も頑張りたいと思います。
お世話になったみなさんありがとうございました。

プレゼントとして着てきたビートロボパーカーを剥ぎ取られ、代わりにイタリアンTシャツで新潟のソウルフード「イタリアン」を食べる浅枝さん

からさわ

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