ステルスマーケティングに関する件①

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こんばんは。からさわです。

最近ネットメディアでは見ない日はないほど≪ステルスマーケティング≫、通称ステマに批判が集まっています。
ステルスマーケティングとは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすることです。レーダーで捉えにくいステルス戦闘機のステルスですね。
いわゆる、「やらせ」「サクラ」の活用。口コミサイトや、人気ブロガーなどにお金を払って自社の良い評価や記事を書いてもらい、広めてもらうといったやり方です。

私がステルスマーケティングをネット上で聞くようになったのはペニーオークションを芸能人がブログでこぞって勧め始めた2010年頃からだと記憶しています。ペニオクは小額で商品を落札できる一方で、入札するたびに手数料が掛かることからトラブルが多発し、消費者庁から注意喚起があり最近は全然見なくなりました。正に虚構のブームでした。
また、昨年2011年の捏造された韓流ブームの際にもインターネット上ではステマ批判や、サブリミナル批判が相次いでいました。韓流ごり押しは今も続いていますが、だいぶ一般人もそのきな臭さに冷めて来たように思います。
そしてステマがメディアに大きく取り上げられるようになったのが、今年初めの「食べログ」のやらせ業者騒動です。飲食店からお金をもらい、不正にランキングを操作したり、好意的な口コミを書いたりしていたというものです。
また、人気ブログが企業から利益誘導を受けて特定の記事を書いていたことが判明したりと、最近のネットの中はあちこちでステマ、ステマと騒がれています。

そもそも、ネットが登場する以前の世の中では、マスメディアを通じて第三者による意図を持った情報提供がされていました。それが、ネットの登場で情報発信者が爆発的に増えたことで、口コミや消費者の感想・批評の伝播がマスメディアに匹敵するほどの力を持ってきました。当然、これまでがそうなのだからネット上にも第三者による意図を持った情報提供がされるのは予想できるんですけど。
ただし、消費者はメディアを持ったことで、既存メディアに牛耳られ、操作されていた情報を扱えるようになったことで、ネットでポピュリズム的な意識が生まれ高まっていきました。嘘もあるが、消費者の真実が、正義があると言う意識がネットの中にあるように思います。だからこそ、ネット上の情報がお金で買収されていると言うステマに対してアレルギーの様な拒否反応を示しているように感じます。

一方で企業は、口コミや消費者による情報発信力が驚くほど力を持っていることに気付いたのでしょう。口コミとはつまり『消費者の評価』です。通常「評価」と言うものは利用されて初めて付くものなのですが、ステマはその消費者の評価を金で先に買い集めてしまおうと言うものです。いわゆる世論を企業側がつくることができてしまうわけです。ブログや掲示板、SNSやランキングサイトなどの情報は、消費者個人個人の意見と受け入れられがちなので、操作されているとはなかなか気付かないのが普通です。これらを利用したステルスマーケティングの効果は、倫理のほどはともかくかなり効果があると思います。

ということで長くなってきたので、今回は第一部として次回また続きを書きたいと思います。



ステマダメぜったい  からさわ

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