【社会】 安定志向を打ち破れ!

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311の被害を受け、私にできる唯一のことと思いした義援金の金額は1万円・・・。自分の生活を犠牲にすればもっと支払えるのですが、自分の生活に何の影響もない範囲と考えて試算した金額がそれでした。今後、追加募金すると思いますが、非常に無力感を覚えました。


私にもっと力があれば義援金を捻出し、復興計画に加わり、産業再生に加わり・・・等もっともっと貢献できたと悔やんでいます。その点、震災後大活躍している孫正義氏には尊敬と共に羨ましい気持ちも抱いています。


今回の教訓として「多くを救いたければ、多くを得よ」です。


■安定志向は自己中心志向
「若者の安定志向化」というキーワードはここ数年来使い続けられている言葉です。「若者」と言われるのは、若い方が社会の影響を最も受けやすく、最も再現する層であるからです。なので若者、若者と連呼し、若者が悪いという風潮をつくるメディアや識者は知恵不足だと思います。社会全体が安定=現状維持をしなくてはいけないと言う風潮にとらわれているわけです。


安定の定義とは何なのか?明確なものはないと思いますが、「生活に困らない程度のお金を稼ぐ」「リスクは冒さずローリターンを得る」といったところでしょうか。つまり、「自分もしくは家族が生活に不自由しないようにしましょうね」といった考え方であり、大げさに言えば、「他の人は知りません。」とも捉えられます。安定志向とはまさに<最小幸福思考>であるのではないでしょうか?
最小幸福では他人を救う余裕がないのことは、3.11で個人として痛感しました。


■野心を持てる社会を
安定思考とは自己保身であり、社会・集団としての発展どころか、維持もままなりません。日本社会に蔓延する「金儲け害悪思考」、「身の丈志向」を打ち破らなくてはいけないと強く思います。野心を持った人、それは若者に限らず、引退した層でも、バブル世代でも団塊世代でもかまいませんが、野心行動に移せるような雰囲気を社会全体で作っていかなくてはいけないと思います。「2番でいいわけがない、1番にならなきゃ意味がない!」そう思える人、そう思える社会をつくっていかなくては、集団としての幸せや安定は訪れないのです。
そのためのツールとして「金」が必要です。
「金」は目的ではなくあくまでも、ツールです。
そのツール集め(=金儲け)を否定してはいけないです。
節約志向は道具を使わないことを選択している、つまるところ思考停止している状態ではないでしょうか?日本では無償の奉仕が賛美されますが、お金を使って事を成すことをもっと尊重すべきではないでしょうか?


道具を使えば簡単に人助けができます。
道具を使えばより多くの人助けができます。
道具を使えばより効率的に人助けができます。


その道具を手に入れるためには、野心が欠かせないと思いますし、それを社会が歓迎しなくてはいけないと思います。


■チャレンジする人を称えよう
しかし、私の受けて来た教育の中では、ツールの集め方(=金儲けの仕方)も、ツールの使い方(=投資の仕方)も教わっていません。与えられたことをこなす教育、つまりサラリーマンになるための練習ばかりをしてきたように思います。
それは仕方のない事ですし、多くの皆さんが私と同様でしょう。なので、私は全ての人が安定志向を捨てるべきだとは思いません。優秀な人が安定志向になっているのが問題であって、全員がチャレンジしなくては社会が豊かにならないとは考えていません。
だから、安定志向の人々は、自身が教育されたルールの外で戦っている人(お金儲けしている人など)を否定するのではなく、必要なことだと、むしろ彼らの行動が社会の安定につながると思い、賞賛しなければいけません。
彼らはチャレンジャーであるのです。チャレンジを認める社会、そしてチャレンジが失敗した場合にもチャレンジしたこと自体を認める社会を私たちは作っていかなければいけないと思います。


先日、堀江貴文氏の実刑が確定しました。チャレンジした若者を社会が潰した象徴だったと思います。
しかし、事件当時とは変わり、ソーシャルメディアの発達により、あの事件に「何か変だぞ?」と感じた方は多かったと思います。
「何か変だぞ?」が「チャレンジした人を潰すな!」という声に代われば、日本の社会はもっと幸せな社会になると思います。


からさわ
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