「楽しいからやる」より「やらないと怒られるからやる」方が持続可能

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人間が何かをやり始めるきっかけは「楽しい」だったり「嬉しい」という感情な気がする。

けれど、何かをやり続けるには「やらないと怒られる」とか、「やらないと迷惑をかける」な気がする。

楽しくて始めたことは、そのままでは本人が飽きたら続かなくなる。

楽しくて始めたけれど、いつのまにかやらないと誰かに怒られたり、人に迷惑がかかる状況になると、どうしても続けなくてはいけない状況に追い込まれる。

むしろ、その方が持続可能なのだ。

 

負の感情を動機にするというのは、あまり印象がよろしくないが、人間ってそんなもん。だからマネジメントではちゃんとそういう人間の本質を理解して、仕組みを作る必要があるのではないだろうか?

企業でよくある自発的に目標を決めさせる「目標管理制度」は、人間の本質を無視している気がする。

誰もが楽しいからやりたいことを続けられたり、目指すべき姿のために行動し続けるのは難しい。むしろ苦痛を回避するための行動のほうが続く。

そもそも人間は常に「死」という苦痛から逃げまわっている存在だと思う。

太宰の言う「恋と革命のために生まれてきた」のではない気がする。

ただ生まれてしまった。そして、死を回避し続けている。それが生きるということ。そんな考え方があってもいいのではないか。

やるのは怒られたり、誰かに迷惑がかかるから。

マネジメントは、正の感情の動機付けよりも、そういう負の感情から生まれる責任感をうまくコントロールしてあげることが正解な気がしている。

 

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