対話を拒否する人との対話は可能か?

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政治は大揉めだ。

「民主主義の死だ」と言う人もいる。

反対派の多くは、「議論が尽くされていない」「対話が十分でない」「説明不足だ」と憤っている。

確かにそうなのかもしれない。私も今回の法案可決については反対だ。ただし、集団的自衛権を始めとした法案の内容に反対しているわけではなく、「9条を改憲して、武装を認める」という立場だ。立憲主義に同意なのは反対派と同じだが、違うのは集団的自衛権は容認派。ただし、解釈改憲ではなく、正式に武装を認め、武力の行使の範囲を憲法で明確に規制すればいいと思っている。

そもそも反対派の拠り所は「憲法」だとコメントをもらった。しかし、彼らが支持する憲法学者だが、「自衛隊は違憲だ」という学者が半数以上いる。「憲法守れ!」と声高に叫ぶのであれば、自衛隊の存在や個別的自衛権の行使まで議論を深めねば反対派の声は永遠に説得力を持たない。

朝日新聞 憲法学者の「自衛隊の合憲性」アンケート回答、紙面化せず:http://gohoo.org/15072301/

その他にも違和感があったのは野党の姿勢だ。

「十分な対話をしようとしない自民党」に対して、野党は実力行使に出ている。委員会室前を占拠したり、マイクを奪いに殺到して委員長を押しつぶしたり。

結局、対話に応じない相手と対話をすることができなかったのだ。

そして力を使ってしまった。

たかが自民党に対してさえそうなのだ。果たして、対話に応じない国やテロ組織を相手にした時にどうするのか?対話を拒否する人との対話は可能なのか?いろいろと考えさせられる。

 

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