アイデアは「若いから」ではなく、突き詰めているから出る

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地方創生や、地域おこし、はたまた経済の発展にまで「若者」に期待がかかる。

よく聞くのは、若者ならではの柔軟なアイデア、斬新な発想、新しい試み、などへの期待だ。

30歳となり、社会的には若者なのだが、若者から見ると少し年上のおじさんになってきた私としては、「若者だからアイデアが出る」のではなく「できるやつは、何歳になろうがアイデアが出る」と思う。そして、アイデアの源泉は、その分野が好きで、よく知っており、その分野の将来について常日頃から考えているかどうかになる。

例えば私は若いけれどダンスに疎いので、斬新なダンスイベントのアイデアはない。けれど、ダンス好きで、ジャンル横断的に業界のことを見てきた人であれば、中年であろうが初老であろうが私よりもよっぽど良いアイデアを持っているだろう。

大体、ぽっと出のアイデアなど使えないものだ。

 

さて、この「若者」に期待をかけているのが地方だ。

特に起業などで地方の雇用を増やせ増やせとはやされているような印象も受ける。

しかし、数も減り、これから結婚子育てを控えた若い人に安定を捨て、リスクを背負って起業しろというのは難しいのは普通に考えれば分かる。「若者」だから起業するのではなく、「できるやつ」だから起業するのだ。

仮に「あまりできないやつ」でも、経験と実績、そして顧客が居れば起業して成功するかもしれない。でも若い人に経験や実績は少ない。

そう考えると、若者の起業促進よりも、人数も多く、経験も積んでいる40代・50代の起業促進のほうが重要な気がする。しっかりやれよ!中年!!である。

大体、中年が背負えないリスクを将来を心配しなきゃいけない若者に背負わせられるか?若者に起業させ、雇用を作らせる前に、中年が若者の雇用を作ってくれ。仕事があったら地方に若者はもっと来るでしょ。

もっと中年が企画して、もっと中年が汗をかく。

そこそこできるビジネスパーソンなら、起業くらい経験しとけ、みたいな。

そういう社会になって欲しい。

 

ちなみに宮﨑駿がスタジオジブリを立ち上げたのは44歳かその辺りの40代半ばの頃だった。勇気が出る話ではないか。さぁ!中年よ!大志を抱け!!

 

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