先日はじめて、新潟市にあるメイド喫茶「after school café」、通称「あふすく」にお邪魔した。新潟駅万代口を出て東大通り方面、アニメイト等の店がはいるビル「アニメ・コミック館」の裏手にあるビルの3Fに入居している。
after school cafe:http://maid-afterschoolcafe.com/index.html
「あふすく」は今年で開業して3年以上が経つという新潟唯一のメイド喫茶だ。
ただし、メイドさんに聞いた設定では「アイドルを目指すアフタースクール学園(?)に通う女の子たちが、放課後にバイト(?)としてメイド喫茶で働いている」となっているとのこと。そのせいか、メイドさんの服装もメイド服よりは、高校の制服に近かった。
料金は1時間500円の席料に加えて最低ワンドリンク頼むこと。メイド喫茶でおなじみ(?)のオムライスなどメニューも豊富。最安値で済ませると1時間1,000円だ。
お店の中は、バーカウンターが教室の机のように並べてあるスクール形式。前方にはステージがあり、一時間に1回5分程度メイドさんによるステージライブを観ることができる。
それ以外の時間はけっこうメイドさんが話しかけてくれてぶひぶひできる楽しいお店である。
「あふすく」はお店の作りや制服、ライブなど、メイド喫茶というよりは、どちらかというとアイドルに近い印象を受けた。
実際、県外遠征をしてステージに出たりするなど、アイドル活動も行っているそうだ。確かにステージではファンの方が熱いコールを飛ばしていて驚いた。
アイドルといえば新潟には全国に誇る(?)ご当地アイドル「Negicco」がいる。
それ以外にも「RYUTist」、「AngelGeneration」など、ご当地アイドルががんばっている。
特に「AngelGeneration」はその取り組みが面白い。普段は「OHANA」というアイドル養成居酒屋で働いており、日中はレッスンを、夜は居酒屋店員をしつつ毎回ステージを披露しお客さんを喜ばせている。2回ほど「AngelGeneration」が働く居酒屋「OHANA」に行ったことがあるが、ステージでの常連さんのコールはすごかった。草の根から徐々にファンをつくりデビューを目指す仕組みは面白いと思った。
Negicco:http://negicco.net/
RYUTist:http://ryutist.jp/
AngelGeneration:http://angel-generation.com/
ところでアイドルの話になってしまったが、新潟にメイドはいないのかと思う方もいるかもしれない。これも正統派メイドとはいえないかも知れないが、新潟市古町にメイドさんが接待をするバー「メイドバー SLIME BE(スライムビー)」がある。ここは、こじんまりとした店で、ステージなどもない。バーの名のとおり、お酒を楽しみながらメイドさんとお話を楽しむことができる。常連さんたちとのアニメ・漫画トークは非常に深いものになり楽しい空間だ。スライムビーのメイドさんたちはアイドル活動はしていない。そのためか、「あふすく」や「OHANA」に比べて落ち着いた雰囲気が特徴となっている。
メイドバー SLIME BE:http://slimebe.blog54.fc2.com/
メイド喫茶と言えば聖地アキハバラをはじめ都会にあるイメージが強い。地下アイドルについても都会に生息しているイメージしか沸かないのではないか?
実際に私の知人にメイドやご当地アイドルの話をしてみても「え!?新潟にもそんなのあるんだねぇ」と驚かれる。新潟に住む人の多くの人に興味がないように、世の中の多くの人がメイドやアイドルなどに興味を持っていない。
それでも、新潟という土地で、そのような業態が成立している。
本当はもっと新潟に「萌スポット」があるとうれしいのだが、今は紹介した程度だ。
今でこそメジャーになりつつあるが、メイドや地下アイドルのような「サブカルチャー」が事業として成立するためには、それなりの規模の人口が集中していなくてはならない。その点、大都市と比べると確実にクオリティは劣るものの、新潟にもこのようなサブカルが生きているということは、新潟がそれなりの都市であるという証拠だ。
新潟市の人口は812,192人で東京特別区を除くと全国15位 。けっこう大きい市なのだ。
このようなサブカル産業が新潟からなくなったら、新潟に余裕がなくなってきた証拠と見ていいだろう。逆に増えてくるようであれば、新潟の成長が伺える時かもしれない。新潟メイドや地下アイドルは、その都市の規模を図るバロメーターかもしれない。
まるで、ホタルがきれいな水でしか生きられないように、メイドや地下アイドルは都市でしか生きられない。ホタルのいる土地の水がきれいなように、メイドや地下アイドルがいる都市はまだまだ栄えている。そんな生暖かい目で地元の萌文化を見守ってほしいと願う。
最後に、新潟が誇る美人ご当地アイドルグループ「ライスガール」の新曲とともにお別れしたいと思う。
ライスガールで、米色の片思い…聞いてください。
ライター 唐澤 頼充
検索から飛んできましたが、今月から入店料500円→1000円(+ドリンク代)、延長料も1時間500円→1000円になりましたよー<br />授業と呼ばれるステージも50分に1度→1日に1度と、値上げ・内容縮小となっております。<br /><br />あとメイド<アイドル、な雰囲気は現オーナーがアイドルプロデュースしたくて推し進めているだけで、従業員(メイド)はバイトなのでその気はないそうですね。<br />おかげで客もメイドさんもガンガン減ってきております…今年あたり危ういかも…。