新家庭論~新しい家族~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

こんばんは、からさわです。
先日、土屋裕行(@tutinoko310)さんの主催する朝活に参加した際に、恋愛や結婚の話になり非常に盛り上がりました。
その中で、私があまり一般的ではない価値観を伝え、いろいろな反論をもらいました。
じつはほぼジャストアイデアでしゃべってたので、あまり考えを整理していなかったので、ちょっとブログでまとめてみようと思います。

「結婚」というシステムは破綻している

2010年の男性の生涯未婚率は18.9%、女性が9.7%でした。
男性は5人に1人が、女性の10人に1人が一生結婚できないそうです。
さらに過去30年間の離婚率は23%であり、結婚しても4人に1人が離婚しています。
この数字をみなさんは多いと思いますか?少ないと思いますか?

日本の完全失業率は平成24年1月には4.6%でした。これでやばいやばいと大騒ぎです。
新卒市場もうまくいっていないため、就活の仕組みがおかしいといった意見はさまざまなところから聞かれます。
普通に生きていても働く機会が得られないのは間違っているということです。

では、男性の5人に1人が一生に一度も結婚できないというのは男性の気持ちの問題なのでしょうか?
ちなみに30代後半の未婚率は、2010年でなんと46.5%!!
本当に結婚が必要で、人生でなすべき行為の一つだというのであれば、私は現在の結婚というシステム自体が破綻しているのではないかと思うわけです。

「結婚」の意義は?

そもそも結婚がどのように始まったのかはよくわかりませんが、かつては子供を作るためのものだったと思います。
子供は跡継ぎであり、お家を守るためには不可欠な存在でした。
しかし、核家族化、個人主義が進む中で、子供がいようがいまいが老後の生活は自分で面倒を見なくては心配だというのが今の時代だと思います。
そうなると現在の夫婦は生活を支え合う最小単位となっていると言えるかもしれません。
一方で、家電製品やコンビニ等の発達で、一人でも十分に生活できる便利な世の中になったことで結婚しないでも別にいいよという人が増えたようにも思います。
また逆に、収入の減少によってひとりの稼ぎで二人が食べていくのは難しくしたくても結婚できないという人も出てきました。
結婚して当たり前という世間体という壁が取り払われたことも後押しして、結婚しなくてもそれは個人の自由という風潮が顕著になっています。
家の存続でも、生活基盤としてでも、結婚という契約に意義があるようには私は思えません。

結婚は幸のためか?

結婚は特定の男女が生活を共にすることで、幸せを育むものだと思いますが、それは果たして幸せなのでしょうか?
東京外大の千田有紀先生が、04年に東京・大阪の男女1000人を調査した結果、夫婦間の浮気率は、28.3%だったそうです。
夫婦間に不満があるから浮気するのであり、少なくとも30%近くの人が結婚に不満があるというわけです。
すべての人がアンケートに正直に回答するわけではないとすると、この数値はもっと上がりそうな予感がします。
離婚率も上昇していますしね。
さらに言えば、恋愛自由社会ですので、一生を見れば複数人の異性と付き合った経験のある人の方が多いわけです。
そのような中で、結婚したから後は死ぬまでその人だけというのが幸せなのでしょうか。

また、子供は親の愛がなければ育たないといった意見も聞かれますが、孤児院出身で立派な人がいないとは思いません。
一人で5人も6人も子供を生む時代には親の一人あたりの子供に費やす時間は必然的に下がるわけで、その中でも立派な人が育っていったのではないでしょうか?
特定の男女が一生にわたって生活を共にすることだけが幸せではないですし、子供と親が一緒に過ごすことだけが幸せではないように思います。

生きる上で必要なこと

人間が生きていくために必要なことは、単純に困ったときに助けてくれる人がいることだと思います。
過去にはそれが一族であり、大家族であり、夫婦でした。
結婚とはその一族や家族を維持するのに効率の良い制度であったのだと思いますが、前述のとおり現在は機能しているようには思いません。
逆に、結婚という契約を交わすことでなにやら生き方が不自由になってしまうように思います。
そもそも夫婦生活を送れるだけの収入がなかったり、核家族化・少子化で助けてくれる人がごくわずかという現象が起こっています。
だったら家族という血縁もしくは結婚という契約を超えて助け合えるような、夫婦よりも規模が大きいコミュニティを作ることができれば問題は解決するだろうというのが私の考えです。

新しい家族のかたち

信頼できるコミュニティが、これまで機能していた時代の家族というセーフティーネットの役割を果たすようになると考えます。
ライフステージに合わせて所属するコミュニティを流動的に変えていく。
子供は作りたい人同士が作り、子育ては子育てが必要な人同士や子育てしたい人が集まってコミュニティを形成し行う。
今の夫婦2人と子供1人の生活よりも、数人の大人と数人の子供とが一緒に生活していたほうが子供は楽しいように思いません?
過去に家におじいちゃんおばあちゃんがいて、たくさんの兄弟がいて、さらに居候がいて・・・なんて「3丁目の夕日」のような世界だってあったわけなので、血がつながっていないコミュニティだって信頼関係さえあれば問題なく子供がすくすく育つように思います。

また、恋愛は生涯恋愛OKで、子供を生んでからもお付き合いする人をどんどん変えてもいい。
住む所だって、家族だけでなく他人と複数で一緒に住んだっていいわけです。
このように流動的にコミュニティに参加しながら生きていくというのは面白そうだし、ストレスも低下するように感じます。

コミュニティのなかで生きる

そんな良いコミュニティが都合よく作れるのかと思いますが、一生そのコミュニティに属す必要もないので、利害が一致している期間だけ特定のコミュニティに所属すればいいと考えれば負担は軽減されます。
コミュニティ自体もネット社会で可視化されているので探しやすいと思いますし、個人の評価がオープンな世の中ですので悪いことや騙す人の悪評はすぐ広まり、悪い人というのはコミュニティからどんどん排除されてしまいます。
そうなると人間はみないい人であることが生きていく大前提になり、いい人というのは基本でプラスアルファの「この人は気が合うかどうか」だけに注目していけば勝手にコミュニティが形成されていきます。
かつてのムラ社会や宗教コミュニティと違うのはソーシャルネットワークの発達でどのコミュニティもオープンであるということです。
情報を隠すようなところは後ろめたいことがあるのだろうと判断されるようになります。
オープンな社会では誰もが公明正大にならざるを得ません。
そのような状況では「いい人」という評判こそがその人の資産となります。
皆が評価という資産を貯めるために各コミュニティへ貢献するようになるのです。
助けてもらってばかりいる人には、コミュニティに属しても何もしないやな奴のレッテルがネットワーク上で拡散され、今後の人生に影響します。
逆に普段からいい人という評価を得ている人は、デマや、たまの失敗に対しては、コミュニティが自分を守り、訂正や援助をしてくれます。
このような中では、血縁者だけが無償の愛を提供できるといった考えは時代遅れになってしまいます。
誰に対してもいいことをすれば自分の資産が増えるのだから、すべての愛が有償にになるのです!
そうなれば何も結婚や血縁者との関係にこだわらなくても互いに助け合い、支え合える関係が皆で築けると考えます。
その中で、自分がその時その時に一番必要として所属するコミュニティこそが家族になるのではないかというのが私の考えです。

ちなみに、コミュニティのなかで生きられないという人は、金を稼いでください。お金があればサービスを買って生きていけます。
ただ、お金がない人でもいい人であればそれなりに楽しく生きていけるような世の中になって欲しいです。その解決策がコミュニティのなかで生きるということなんじゃないかなと考えています。

ということで、結婚という特定の人と契約してからずっと生きていくという生き方よりも、不特定多数の信頼できる他人とコミュニティを形成して助け合って生きていく方がいいんじゃないの?というのが私の結論でした。

みなさんは現行の結婚というシステムについてどのようにお考えですか?

からさわ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。



コメント

  1. fffffop2 より:

    どうもfffffop2です。<br />個人的に結婚で感じるイメージを箇条書きで脈絡なく思いつくまま書くと、<br /><br />・苗字の引継ぎ<br />・子孫繁栄<br />・政治的にはネームバリュー(○○大臣の長女、華族など)<br />・その人は苦労せずその異性の隣の地位につく(平社員から社長になった人と結婚すればその人は苦労せず社長婦人の肩書きが手に入る)<br />・各種割引、または各種負担(夫婦割や税金的な)<br />・財産や既存の家族を含めてその人と分かち合う覚悟の為の儀式<br /><br />って感じです。<br /><br />現在大学生ですが、もし自分が孤児で趣味が合う人が同じ大学にいたらとりあえず結婚だけして制度を利用し学費を半額にして、卒業の時に別れる。<br />ってのをしていたと思います。<br /><br />なぜしていないかと言うと両親がいて、×が

  2. 唐澤頼充 より:

    コメントありがとうございます。<br />プラグマを重視する人が増えてきているのですかね。であれば別に男同士でも、複数人でも家族と呼べるコミュニティを形成することが社会的に受け入れられれば良いなと思います。<br />エロス、マニアを重視するのは別に結婚ではなくて恋愛を繰り返せば問題ないのでますます結婚の意味がなくなるような。恋愛中だけお付き合いしてれば幸せなわけですしね。<br />結婚のしたい人同士がすればいいというのは本当にそう思うし、だけどしなくても家族的コミュニティのなかで生きていけるのだからそれはそれで幸せだよといった考え方が一般的になればな~と考えてます。子孫繁栄の項目がうまくクリアできればもっと生きやすい世の中になりそう

コメントは停止中です。