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LIFE-mag.編集者 小林弘樹さんのトークイベント 11/3 に参加しました

ゲスト小林弘樹さんと企画者の山田愛さん

11/3にCafé Copocopo(http://cafecopocopo.niiblo.jp/)(ツルハシブックス2Fhttp://tsuruhashi.skr.jp/)にて開催された小林弘樹さんのトークイベントを聞いてきました。
今回のイベントは大学生の女性が企画されたもので、インタビュー形式で小林さんに迫るというものでした。
このイベントの内容を自分なりにまとめてみた。

インタビュー雑誌「LIFE-mag.」

LIFE-mag.最新号

「LIFE-mag.」(http://www.life-mag.com/index.html)は
〝ノンジャンルのローカルインタビュー誌。芸術・芸能、政治、産業、宗教、学術など多様なテーマでインタビューを展開。各地域を訪ね歩き、多様な生き方を聞き書きし、発信する媒体。「生き方の多様さこそが、その街の豊かさ」がモットー。靴底をすり減らし、各街々を歩き、取材編集中。”ホームページ等より
といったコンセプトで小林さんが一人で取材をし、編集をし、デザインをし、広告営業をして出版している雑誌です。
この9月に発行されたvol.5は佐渡にフォーカスし、全編佐渡の方のインタビューを掲載しています。
インタビューされるのは一般的には無名の個人。
その方々のこだわりや想いを丁寧に拾い上げ、長い時には7ページにもわたって雑誌に掲載しています。

LIFE-mag.のはじまり

この雑誌を作り始めたきっかけは、小林さんが社会人になってから自分と同じような人間にしか会わなくなってしまったということだそう。
「新潟には絶対にもっと面白い人がいるはず。」
その確信めいた想いはあるけれど、知る手段がないというジレンマから雑誌「LIFE-mag.」の構想を固めていきます。
そして3年勤めた会社を退職。
これまでインタビュー、編集、デザイン、写真など、雑誌を作るための知識や経験はゼロ。
最初にしたのはパソコンの購入だったそうです。
それでも小林さんの情熱はそれらの障害を上回り、退職後わずか4ヶ月程度でLIFE-mag.の創刊号の発行を果たしました。

有機的に広がる人的ネットワーク

取材を始めて感じたのは、「やはり新潟には面白い人、すごい人がたくさんいる」ということだったそうです。
そして、そういった人を様々な人が紹介してくれたそうです。
そのつながりはジャンルを超え、土地を超え、どんどんと広がっていきました。
広がる取材対象の追い風を受け、小林さんはvol.2、vol.3、vol.4と次々と発行。
ご自身のスキル向上もあり、雑誌のクオリティもどんどん高まっていったところだったと思います。
雑誌も1号発行すれば1,000部はすぐに売れていく状態だったそうです。
しかし、一人出版社の挑戦に高いかべが立ちはだかります。

3年間の休刊

「財布にもう小銭しかない。」
その時に小林さんが下した決断は再就職することでした。
資金が立ち行かなくなり、生活のため苦渋の決断をしました。
続けることの難しさを感じつつ、「2度目の社会人生活は充実した中でもどこか、負い目と後悔にとりつかれた日々だった」と小林さんは語ってくれました。
読者はもちろん、これまで取材を受けてくれた方、いろいろな人を紹介してくれた方、応援してくれている周りの人に申し訳ない気持ちでいっぱいだったそうです。
再起を図るきっかけとなったのは、燻る情熱を胸に抱えたまま過ごす中で何度も声をかけてくれたLIFE-mag.を応援してくれていた人からの叱咤激励だったとのこと。
再び火のともった心は、休刊期間に授かった子ども、父になったという守りに入ってしまいそうな立場になっても止まりませんでした。

復刊!そしてこれから

3年間。
「これ以上期間を開けてしまったらもう自分には雑誌は作れない。」
もう自分の気持ちに嘘をつけないと、2012年1月に小林さんは再刊を決意します。
同年4月から取材・編集を再開し、今年9月に佐渡編を発行。
次号は燕三条を特集する予定だそうです。
再び小林さんは街に生きるひとりひとりにドラマがあり、素晴らしい想いがあることを私たちに伝え続けてくれます。
課題は以前も大きな壁となった事業化。
夢を追うものの共通する大きな課題。
絶対に乗り越えて欲しい。
小林さんが休刊していた3年間で特にインターネットの世界は大きく変わりました。
ソーシャルメディア、クラウドソーシング、クラウドファンディング。
認知度を広げる。お金を集める。そのための選択肢は確実に増えていると思います。
だからきっと乗り越えてくれると信じています。

そして今年6月に会社を辞めフリーで活動している僕も、夢と生活の両立をしっかりと果たしたいと改めて強く思ったトークイベントでした。
また、今度小林さんの事務所にお邪魔していろいろとお話させていただきたいです。

LIFE-mag. 本当にいい雑誌です!!

後半は参加者でライフシェアワークショップが開かれました

からさわ

【書評】家入一真氏「もっと自由に働きたい」

Twitterで色々な人がツイートしていた家入一真さん(@hbkr)の「もっと自由に働きたい」を読みました。


新しい働き方や生き方に関する本で、
言いたいことが短いセンテンスにまとめられて非常に読みやすい本でした。
共感する部分も多く、若い人にとっては新しい働き方や生きていく価値観のベースになる一冊だと思います。

特に響いたフレーズがいくつかありましたので紹介します。

「自分が一番ほしい物をつくれ」
これは僕もいつも考えていて、俗に言われるペルソナマーケティングでわざわざ顧客像を頑張って想像しないで、自分が一番欲しいサービスにしろと言いたい。
なので、この言葉はグッときました。

「3ヶ月かけてできないことはやらない」
石の上にも3年ではなく3ヶ月で見切りを付ける。もしくは3ヶ月先を想像して動けとのこと。
これだけ変化の激しい時代に、3年先というのは全くわからないのは同意。
三年前のmixiが今こうなるなんてだれが想像したでしょう?

「ビジネススタートの三種の神器は〈熱意〉〈フォロワー〉〈仲間〉」
フォロワーという発想はビジネスマンには欠けているとこの言葉を聞いて思いました。
どちらかというと【ターゲット】や【ニーズ】、【困っている人】と言ったよくわからない言葉にまとめられていると思う。
フォロワーが最初から居ないようであればそのビジネスの見切りをつけたほうがいいかもしれない。
今後、マーケティングの話をするときもターゲット言う言葉を使うのはやめて、フォロワーにしようと思います。

「生きるために必要なものはもう世の中に溢れている」
これは響いた!!そうなんですよ。僕がなにもしなくても世の中の人は何不自由なく生きていけるのです。
じゃあ何がビジネスになるのか?それは楽しいことや、快適なこと!!
それって何?
ものを売ること?
いいえ、コミュニケーションとか誰かと一緒に過ごす時間とか、何かをする時間とかしかないんじゃないの?
ここをしっかり抑えなければ楽しいビジネスをやるのは難しいと思います。

「マネタイズできなきゃ自己満足」
なんでもビジネス思考を持ち、マネタイズをいかにするかを考えろということ。
これは必須だけれど実践できている人は少ない。
私と話したいと言って相談に来てくれる人もこの視点がなく悩んでいる人が多いです。
ここが変われば働き方の自由度は変わってくる気がします。

などなど、共感できない部分もありますが、共感できる部分もかなり多かった良書です。
正直、どうあがいても世の中そういう方向に行くのではないのかな?と私も感じているのですが、実際に行動している家入氏が語っているという説得力があふれる本でした。
そして、私ももっともっと実践していかねばとモチベーションが高まりました。

新しい時代が来ていると感じている人にはおすすめの一冊です。

からさわ

【イベント】対話による新たな問題解決手法『新潟フューチャーセンター勉強会8/11(土)』を開催いたします


今話題のフューチャーセンターをご存知ですか?
フューチャーセンターとは、複雑な社会問題を解決するために、対話を通じて新たなアイデアや問題解決手段を見つけ出し、相互協力の下で実践し未来の価値を生み出すために設けられる施設です。



2011年頃から日本でも広がり始め、先月、新潟初のフューチャーセンターがJELLY JELLY CAFE NIIGATAで開催されました。

詳細はこちら→http://y-karasawa.blogspot.jp/2012/07/blog-post_11.html

今回は、新潟の農業についてフューチャーセッション(ワークショップ)を行い、新潟の農業の未来地図を共創し、アクションプランへと落とし込んでいきます。
前回ファシリテーターを務めた池野さん、ゲストとして新潟の若手の農業従事者を迎え、新潟の農業・日本の農業の現状を俯瞰し、未来へつながる新しい価値を創造していきます。

フューチャーセンターは、多様なステークホルダーの参加によって、新しい価値を創造する場です。前回は、学生さんから経営者の方まで多様な方が参加されました。

・フューチャーセンターやイノベーション創出に関心のある方
・新潟・日本の農業に関心を持っている方
・せっかくの大型連休、職場や学校では得られない新しい刺激を欲している方

などなど、職業、年齢、出身にかかわらず、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

<プログラム>
1.フューチャーセンター講義
2.対話パート~新潟の農業のホンネ~
3.未来創造ワークショップ

日時:8月11日(土)13:30~16:30
場所:JELLY JELLY CAFE NIIGATA
   〒950-0911 新潟県新潟市中央区笹口1-14-3
   ホテルターミナルイン1F
会費:1,500円(フリーコーヒー付き)

申し込み:Facebookイベント:http://www.facebook.com/events/270563899716517/
          twitter:@y_karasawa07へメンション
          メール:こちら

【池野真史プロフィール】
新潟市秋葉区出身。東京の大学で法律を学ぶ大学4年生。
大学1年時から、国際的な学術系イベントや医療ビジネスコンテスト、まちづくり系団体を運営し、ディスカッションやワールドカフェのファシリテーターを務める。
現在は、国際協力系NPOで知り合った元IBM戦略コンサルタントの方がたちあげた教育系ベンチャーのハバタク株式会社で、レゴやICTを活用した共創型・国境横断型学習プログラム開発に従事。また、地域からのイノベーション創出を目指し、地元新潟でのフューチャーセッション推進活動を行う。

新潟でコワーキング体験イベント(7/14)を開催しました

JELLY JELLY CAFE NIIGATAでは7/14にコワーキング体験イベントを開催しました。

コワーキングを知っている方も、知らない方もまずはコワーキングというものを体験してもらいたいという気持ちから、さまざまな人が一緒になって何かしら自分の作業をするというコワーキング界隈では「JELLY(ジェリー)」と呼ばれる形で実施いたしました。

当日は延べ人数25人の方に来ていただきましたがその所属も年齢もバラバラ!
 ・税理士試験の勉強に来た中小企業診断士
 ・自己分析本を片手にその作業をしに来た新潟県職の方
 ・友達の結婚式で流す映像を編集しに来た一般企業の会社員の方
 ・クライアントのホームページ修正作業をしに来たフリーランスの方
 ・次の仕事に向けて電話対応の勉強ため本を読みカンペをつくりに来た現カリスマコンビニ店員の女性
 ・事務作業をこなしに来たNPO関連の女性
 ・ブログ更新をしに来たサラリーマンコピーライター
 ・授業の課題論文を下記に来た女子大生
それ以外にも、新聞記者やコンサルタント、飲食店店長、プログラマー、販売員などなど本当に多種多様な人が集まりました。

今日のやることと、成果をシェア

当日の流れは、ある程度人が集まったところで、各自が自己紹介と今日取り組むWorkを簡単にプレゼン!
その後、名刺交換やら雑談をしつつ皆さんそれぞれの作業に戻っていきました。
作業中もちょっと気分転換に隣の人やスタッフと話したり、コーヒーを飲んだりして、集中力が途切れないよう皆さん工夫されていました。
自分のやるべきことがある分、話をしつつも集中するところは集中して取り組んでおり、それが周りにも伝播して全体の生産性は上がっていた印象を受けました。
そして、最後には自分の今日の作業の成果をシェアするプレゼン。
作業が終わった人も終わっていない人もいらっしゃいましたが、最後のシェアがある分、中途半端にはしないでそれなりの区切りまでは進めていらっしゃいました。
また、成果物もひとりひとり違うため多方面からの刺激を受けられ、新鮮でした。

人が集まることで緊張感とリラックスの両方が生まれる

当日集まられた方はほとんどが初対面の人同士!
だからこそ、ちょっとした緊張感もあり「しっかりやらなければ」という気持ちも芽生えます。
一方で知らない人とちょっと共通点や話題を見つけると一気に距離が詰まります。
また知らな人と話すときは、あまり愚痴や弱音を言う人は居ないので、どちらかというと休憩でもポジティブな気持ちになれます。
これは社内などで同じ人と作業している場合と大きく異なる点です。
そんな息抜きもできるということで、煮詰まった際のリラックスが図りやすいという環境が生まれました。
集まって何かをするというコワーキングの魅力がたくさん詰まった時間になったと思います。

楽しかった、集中できたの声がたくさん!

今回はコワーキング初体験の方ばかりだったため、最後に簡単に感想をいただきました。
 ・みんながんばっているので自分も!という気持ちが生まれた!
 ・いつもと違う環境は新鮮で、楽しかった!
 ・様々な人と知り合え、話が聞けて刺激を受けた!
 ・自分の苦手な部分を居合わせた人に教えてもらえて作業がはかどった!
などなど
みなさん本当に楽しんでくれたようです。

今後、JELLY JELLY CAFE NIIGATAでは、基本毎週土曜日はコワーキング体験イベントの日と決めて継続的にコワーキング体験イベントを実施していきたいと考えています!
ちょっとでも気になった方は是非お気軽に足をお運びください!
ほとんどの方が初対面ですので、ちょっと勇気を出して参加してみてください。

当日はわたくしからさわの誕生日でもありました

からさわ

LinkedIn(リンクトイン)交流会(7/13)に参加しました

7月13日(金)にビジネス系SNS「LinkedIn(リンクトイン)交流会」を開催いたしました。

新潟どころか日本でもまだまだ利用者の限られているLinkedInですが、非常に可能性を感じましたので内容を受けての私の考えをシェアさせていただきます。

SNS型サービスの流れ

日本でのSNSの流れは mixi → twitter → Facebook → (?)と来ていますがそれぞれ利用目的が異なっていました。
mixiはどちらかというとネット内の身内的コミュニティの要素が強かった印象です。
それがtwitterが浸透したことにより、よりライブ感をネット上で共有する拡散型・フロー型の楽しみ方がでてきました。
そしてFacebookではリアルの人間関係をネット上に持ち込み、個人個人のつながりが見える化されました。

Facebookの不自由さ

今日本でも爆発的に浸透しているFacebookですが、このサービスはリアルの人間関係、つまり仕事もプライベートもごちゃまぜのつながりのSNSとなっています。
最大多数のユーザーを集めているという強みは、一方で雑多な環境という弱みにも転じます。
投稿内容も自分のフレンドのどのような人に刺さるのか・・・など考えてしまうような手間もあります。
その中で、ユーザー側には「より緩い使い方を・・・」といった声や、「よりビジネスライクな使い方を・・・」といった声が出るようになっています。
Facebookはおそらくインフラとしての立場は揺らがないでしょうが、細かい使い方のニーズに合致したSNSの使い方を求める人はより多くなると予想されます。

SNSの使い分け若い世代では一般的?

その中で、「身内の緩いコミュニケーション」に特化し始めているサービスが「LINE」です。
先日女子大学性に、「LINEを使い始めたらもうメールなんてできなくなりました。」という話をされました。
彼女はFacebookもtwitterも利用しているのですが、友人とのコミュニケーションに特化するとLINEのようなコミュニケーションサービスが最適だと判断したのです。
特に若い世代は、掲示板や前略プロフィールから始まり、mixiや、モバゲー・グリーなどさまざまなSNSを使ってきています。
そのためか、どうやら用途によってSNSを使い分けることに抵抗がないようです。

ビジネス利用に特化したLinkedin

用途によってSNSを使い分ける際に、ビジネス利用として定着するであろうサービスが「LinkedIn」です。
LinkedIn自体はFacebookよりも早くから登場していたSNSで、爆発的な普及とういうものはなくも堅実にユーザーを増やし、世界では1億人以上のビジネスパーソンが利用しています。
特徴としては、履歴書のようなプロフィールページと、雑談や近況報告などの手間はかけないビジネスライクな関係性です。
相手のスキルや経歴が一発でわかるので、ビジネスパートナーを探すのには非常にストレスなく利用できます。
また、ビジネス利用をしようという、ある種のスクリーニングがかけられているため、質の高い人が多く集まっており活発な議論が行われている点も注目されるポイントです。
そのような背景から、Facebookやtwitterのような爆発的普及等はないかもしれませんが、じわじわと確実に浸透していそうなイメージを抱きました。

人間性のFacebook、スキルのLinkedIn

LinkedInがビジネス系に特化していることから、各人のスキルを確認したいのであればLinkedInで見極めるということが今後一般的になってきそうです。
例えばFacebookやリアルのつながりの中で気になる人やビジネスマッチングしたい人が居た際には、LinkedInでその人の実績やスキルを確認する。
一方で、ビジネスはスキルだけでは一緒に組めないため、LinkedInでつながったスキルのあるかたの人間性をFacebookでチェックするなんてことも当たり前になってきそうです。
アメリカなどではFacebookをやっていない人はやれない理由があるということで不振の目で見られるそうです。
同様にLinkedInをやっていなければ、ビジネス上この人は公開できるスキルがないと判断されてしまう日がすぐ来るかもしれません。

新潟リンクトイン勉強会を立ち上げ

LinkedInはビジネス上一般的になる可能性を多く秘めている一方で、まだまだ有効活用のための情報が少ないのが現状です。
そのため、LinkedInを早い段階で使いこなせるような人材を増やすべくここ新潟でLinkedInの勉強会を組織することにいたしました。
今後、新潟市内を中心にLinkedInの情報交換や、成功者をゲストに迎えてのセッションなどを企画していきたいと思っています。
まだLinkedInをやっていないという方も、やっていはいるけれどなかなか有効活用できていないという方も一緒に勉強し合いませんか?

からさわ

【感想】フューチャーセンター勉強会&フューチャーセッション体験(7月7日)を開催しました


7月7日七夕にJELLY JELLY CAFE NIIGATAにてフューチャーセンターに関する勉強会および体験会を開催いたしました。
フューチャーセンターに関するイベントが新潟で行われたのは初めてではないかと思います。

フューチャーセンターとは、複雑な社会問題を解決するために、対話を通じて新たなアイデアや問題解決手段を見つけ出し、相互協力の下で実践し未来の価値を生み出すために設けられる施設です。
2011年頃から日本でも広がり始め、ここ新潟でも「やってみたい」という声を多く聞くようになってきました。

そんな中、新潟出身の大学生で、東京の方でフューチャーセンターと関わりを多く持っている池野真史さんが帰省されるタイミングがありましたので、勉強会の開催を依頼したところ快諾いただき開催にいたりました。

池野真史さんプロフィール
新潟市秋葉区出身。東京の大学で法律を学ぶ大学4年生。
大学1年時から、国際的な学術系イベントや医療ビジネスコンテスト、まちづくり系団体を運営し、ディスカッションやワールドカフェのファシリテーターを務める。
現在は、国際協力系NPOで知り合った元IBM戦略コンサルタントの方がたちあげた教育系ベンチャーのハバタク株式会社で、レゴやICTを活用した共創型・国境横断型学習プログラム開発に従事。

当日は、フリーランスの方やお勤めの社会人、大学生など10名弱のバラエティに富んだ参加者が集まりました。

フューチャーセンターの概要説明と事例紹介

自己紹介を一通りしたのち、最初のセッションでは池野さんからの講義形式でフューチャーセンターとはどういうところなのか?実際に運営しているところはどうやっているのか?などの情報をシェアしていただきました。
フューチャーセンターとは何かから始まり、フューチャーセンターの原則や構成要素など、アカデミックな感じの内容ののち、実際の事例として海外、国内両方での取り組みが解説されました。

その中で繰り返しでてきたのは「集まる人」の重要性と、「ファシリティーション・スキル」の重要性です。

フューチャーセッションを体験

後半のセッションでは、実際にフューチャーセンターで行われているグループワークを体験しました。
まず最初に全員で「新潟の抱える問題・課題」を出し合い、それをグルーピングするワーク。
次に、グルーピングされた課題の中から今回解決策を考える課題を抽出し、コラージュワークでフューチャーセンターを活用した解決策というものをデザインするワークを実施しました。

参加者が多様なクラスタだったこともあり、様々な視点から意見が生まれ非常に有意義な対話をすることができました。
面白かったのがコラージュワークという手法。
グループで対話しながら解決策を練っていくのですが、その際にただ単に模造紙に書いていくのではなく雑誌や新聞、広告の切り抜きをペタペタ貼りながら、イラストを書きながら解決策を「デザイン」していくのです。

視覚的にイメージが伝わるように成果物を作っていくことで、ワクワク感があり、今後のアクションにつながりそうな気分になりました。

新潟に地方ならではのフューチャーセンターを

フューチャーセンターというのはマネタイズがなかなか難しい部分はありますが、体験してみて非常に効果的な対話手段だと感じました。
参加者の皆様の満足度も高く、このような動きをひろげていきたいと強く思いました。
そもそもフューチャーセッションというのは、何かしらの課題に対して複数人数で解決策を練る手法です。
当然、社会問題だけでなく、企業の課題やその他グループの課題解決に使えることは間違いありません。
そのための発想力を刺激する場が、フューチャーセンターということになります。
新潟という地方で、フューチャーセンターを単独運営できるかどうかというと疑問が残りますが、人や企業、行政が手を取り合っていけば実現不可能ではないと感じました。
今回ファシリテーターを務めていただいた池野さんを始め、参加者もフューチャーセンター設立に向け意欲的な人たちでしたので、この一歩を大切にしてアクションを起こしていければと思います。

からさわ

大津いじめ問題に思う子供コミュニティの閉塞感とその解決方法について

大津のいじめ問題が連日報道されています。
学校側の対応に問題があったとバッシングですが、報道を見ていて改めて学校という空間の特殊性や閉鎖性が浮き彫りになっているように感じました。

とある先生が、「学校の判断基準は生徒にとって一番よいことは?」であると話していたのを聞いたことがあります。
そのような判断のなかで大津いじめ問題も起こったのでしょうか?
まあ、その変はもっと一般社会のルールと尺度でやってくださいとしか言えないのでなんとも・・・
ただ、今回自殺してしまった生徒に逃げ道はなかったのか?という点では解決策が考えられるのではないかと思います。

学校という閉鎖コミュニティ

学校社会というものがあるように、学校というのは独自のルールの中で運営されています。
同世代だけがコミュニティを形成しており、多様な価値観をもった人たちが同一コミュニティ内で過ごさなければなりません。
特定のコミュニティ内では当然ヒエラルキーが生まれます。
そして、様々な価値観をもった人が存在する以上、コミュニティの方向性を決めるための作用として共通の敵=いじめ問題が発生しやすくなります。
いじめが多いのは部活などある程度価値観が共通しているコミュニティよりも、クラスなど多様な価値観の人間が集まっているコミュニティに発生しやすいと思います。
多様な価値観の人が同一コミュニティに押し込められ時間も場所も共有すれば、そういった問題が発生するのは必然です。
クラスも、部活も、授業もある種与えられて、外部からの干渉が少ない、学校という閉じられたコミュニティではいじめ問題が起こるのは避けられません。

誰がいじめ問題に対する逃げ道を作るのか?

とは言え、社会性を学ぶ場でもある学校ではそう言った関係性の発生というのはある種仕方がないことだと思います。
もちろん今回のような生死に関わるような問題は未然に防ぐ必要がありますが、いじめ発生の根絶というのは無理というのが私の意見です。
それよりは、いじめが発生した際にどんな逃げ道を用意できるのかが課題です。

さて、ここでその逃げ道を誰が用意すべきなのか?という点が問題です。
そもそも教育というのは家庭が行うのが当たり前でした。
義務教育が導入された時代には、「家庭から教育の権利を奪うのか!?」と世界的に大きな問題になったそうです。
給食制度が導入された際も、「子供に食べさせるものを学校が決めるのか!?」とドイツなどでは批判が起こったそうです。
しかし、今の日本では教育もしつけも、食育もなんでも学校に外注しているような状況です。
私たちは、さらにいじめ問題の解決までも学校に「外注」してしまうのでしょうか?

ただし、学校は先程から述べているとおり閉鎖的なコミュニティです。
そのコミュニティ内でいじめを受けた子供の逃げ道をはたして用意できるのでしょうか?

学校社会の外にコミュニティをつくる

学校ではいじめや不登校などがあった場合に別室登校をさせるなどの道を用意しています。
しかし、それは学校という同一コミュニティ内での下層というイメージが強くあまり有効な対策とは思えません。
では転校?それも同じスタイルのコミュニティへの単純な移行になるため、あまり意味はないのではないでしょうか?
かと言ってそれ以外の道というのは私たちはあまり思いつかないのではないでしょうか?
なんと子供が所属することができるコミュニティの狭いことか・・・と思ってしまいます。

私は小学校の頃、クラブチームでサッカーをしており、そこには様々な学校から集まった同級生がサッカーというキーワードを元に集まっていました。
学校コミュニティ以外の別コミュニティにも所属していたことになるのですが、精神的に結構助かっていました。
学校コミュニティでうまくいかなくても、別のコミュニティではアイデンティティを保つことができるといった感じです。

私は子供のころから複数のコミュニティに所属することが、もし特定のコミュニティ内でいじめが発生しても自分の身を守るのに有効に機能するのではないかと思います。
そして、それは学校社会の外に作る必要があると考えます。
スポーツ系のコミュニティは、どちらかというと学校社会でもアクティブな層が参加しますが、それ以外のコミュニティをいかに増やしていけるかが課題になると思います。

さらに言うとそのコミュニティは多世代で形成されているのが良いんじゃないかなと思います。
今の子供たちの多くは、同世代のみの学校コミュニティと、家庭というミニマムコミュニティにしか所属していない人が多いと思います。
しかも学校外コミュニティも同世代向けのものが大半です。
それで果たして社会での生き方を学べるのでしょうか?
学校社会はもちろん、子どもが社会性を学ぶため複数のコミュニティに所属することが当然の社会になることが重要ではないかと考えます。
学校コミュニティには馴染めないけれど、多世代のいる読書コミュニティでは楽しくやっていける、などと言った効果が見込めます。

誰が子供が所属するコミュニティを選ぶのか

とは言え子供たちが自分でコミュニティを見つけてきたり選ぶのは難しいはずです。
子供が所属するコミュニティを探すのが、親の仕事になるような気がします。
今の世の中は、
特定の環境にいかに子供や自分を合わせていけるのか?
または、特定のコミュニティをいかいに自分に都合のいいように変えていくのか?
ばかりを考えているような気がします。
それよりは自分が自分らしくいられるようなコミュニティを探す、または新たに作り出すことに時間を割いたほうが効率が良いはずです。
学校にいじめをやめるように伝えるよりも、学校とは別に子供が自分らしくいられる新たなコミュニティを探してあげるのです。
本当にいじめが辛ければ学校に通わせるのを止め、他の子供が生きやすいコミュニティで人生勉強をさせたらいいのだと思います。
今の子供は本当に逃げ道がありません。
それは特定のレイヤーのみしか認めない社会の構造があると思います。
結局子供が逃げたくても、私たちは同一のレイヤーに逃すことしか出来ていないように思いいます。
子供が本当に生きやすい、育ちやすいレイヤーは単一ではないはずです。
まずは我々大人が多層なレイヤーを認め、そこに居場所を作ってあげることが必要なのです。

パーソナル・パブリックの時代

一連の報道を見ていて、学校や教育委員会への批判的な意見は多く見られます。
一方で我々個人が何が出来るか、こうしていこうという意見はあまり見られません。
学校というある程度大多数が所属するレイヤーの中で動かなければならない組織の仕組みを変えることは容易ではありません。
であれば、フットワークの軽い我々個人が何かを始めるしかないのです。
個人が公共活動をすることをパーソナル・パブリックと呼んでみました。
これだけ価値観が多様化している中では、単一のサービスだけでは対応など出来るはずがありません。
であれば我々個人が独自に社会の役に立つ仕組みを始めればいいのです。
子供の健やかな成長を学校のみに任せるのではなく、私たち個人が何ができるのかを考えることが必要だと強く感じる事件でした。

ライター 唐澤 頼充

【終了】新潟フューチャーセンター勉強会&フューチャーセンター・セッション体験 7/7(土)を開催いたします


>>感想レポートはこちら

今話題のフューチャーセンターをご存知ですか?
フューチャーセンターとは、複雑な社会問題を解決するために、対話を通じて新たなアイデアや問題解決手段を見つけ出し、相互協力の下で実践し未来の価値を生み出すために設けられる施設です。



2011年頃から日本でも広がり始め、ここ新潟でも「やってみたい」という声を多く聞くようになってきました。

そんな中、新潟出身の大学生で、東京の方でフューチャーセンターと関わりを多く持っている池野真史さんが帰省されるタイミングがありましたので、勉強会の開催を依頼したところ快諾いただきました。

今回は、新潟でフューチャーセンターに興味がある方を集め、
 フューチャーセンターとはどういうものなのか?
 実際に取り組まれている事例は?
 どんな課題があるのか?
 運営のポイントは?
 新潟でやるとしたらどうすればできそうか?
などをテーマに池野さんを交え勉強会を開催したいと思います。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

<プログラム>
1.フューチャーセンター概要
2.事例紹介
3.新潟でのフューチャーセンターの可能性
  (フューチャーセンター・セッション体験)

日時:7月7日(土)15:00~
   ※懇親会もあるかも!!
場所:JELLY JELLY CAFE NIIGATA
   〒950-0911 新潟県新潟市中央区笹口1-14-3
   ホテルターミナルイン1F
会費:1,000円(フリーコーヒー付き)

池野真史さんプロフィール
新潟市秋葉区出身。東京の大学で法律を学ぶ大学4年生。
大学1年時から、国際的な学術系イベントや医療ビジネスコンテスト、まちづくり系団体を運営し、ディスカッションやワールドカフェのファシリテーターを務める。
現在は、国際協力系NPOで知り合った元IBM戦略コンサルタントの方がたちあげた教育系ベンチャーのハバタク株式会社で、レゴやICTを活用した共創型・国境横断型学習プログラム開発に従事。

お申し込みは
Facebookイベント:http://www.facebook.com/events/393200794061741/
twitter:@y_karasawa07
まで


からさわ