「観客」が価値をプラスできる

セミナーやイベントなどで話をすると、地域によって来客者の反応に違いがある気がする。登壇者の話に頷いたり、笑ったり、表情が変わったり…… などなど。

前にも一度書いたことがあるのだけれども、講座で話をした時に長岡市と新潟市では同じ内容でも観客のリアクションが大きく異なる。端的に言うと、新潟市のほうがリアクションが大きく、長岡市ではリアクションが小さい。また、私も観客としてだが東京などのセミナーに参加すると、新潟市よりもはるかに観客のリアクションが大きい。

 

話す立場にならなくても分かると思うが、講師はリアクションが大きいほうが話しやすい。気分も乗ってくるからどんどんと良い話が出てきて、普通に講演をするよりも提供される話題も豊富になる。そうすることで、同じテーマの講座でも、観客のリアクション次第でクオリティが高めることができる。

 

サッカーの試合を考えてみれば、すぐに理解できる。ゴール裏で応援するサポーター達は、他の観客と同じようにお金を払う立場だが、自主的に応援をしている人たちだ。ただの観客であるはずだが、彼らの応援がなければ試合は雰囲気も出ず、味気ないものになる。サッカー選手が試合をしているだけではあの商品価値は生まれないのだ。もちろん応援だけではない。スタンドが満席の試合と、ガラガラの試合ではその差だけで満足度は全く異なる。スタンドを埋める=そこに足を運ぶだけで商品価値を高めることに貢献していると言える。

 

地域のお祭りも同様に、出店者だけがお祭を作っている訳ではない。参加者を含めた全体の雰囲気がそのお祭りの価値を作るのだ。

 

観客となったときに

現地に行く

頷く

笑う

拍手する

体を動かす…

など、できることはたくさんある。

自分の地域に誰か話しに来た人に気持ちよく喋ってもらうことは、とても重要。それは、講座に限らず、お祭りでもそうだし、ライブやコンサートでもそうだ。

 

観客のリアクションがその場の雰囲気を作り、商品価値そのものを左右する。

地域のイベントや催しに足を運ぶ。

観客としてリアクションをして盛り上げる。

私達のような観客でも、サービスを提供する側に丸投げしているだけでなく、自分たちの行動次第で商品価値や地域の価値がプラスにもマイナスにもなるのだということを、意識していくことが大切だと思う。

 

唐澤、フリーランスやめるってよ

 

既にお知らせさせて頂いている方も多いですが、2015年4月から長岡市にあるNPO法人市民協働ネットワーク長岡で正職員として働くことになりました。

 

2012年6月から3年弱フリーで働いて来ましたが、一旦区切りをつけることとなります。

 

再び組織に所属する理由はいくつかあるのですが、大きな理由は「一人でやるよりも大きなことができるのではないか」と、考えたからです。

以前から言っているのですが、私はフリーランスになりたかった訳ではなく、自分の組織を作りたいと思っていました。また、さまざまな媒体に書くよりも、特定のメディアを育てることの方に興味がありました。フリーになってからずっとそういうところを目指していたのですが、全てが思うようにいく訳ではありませんでした。特に、「組織を作る」という点に対しては、私一人はともかく、人を雇うほどの収益化までにはなかなか届かなかったというのが実際のところです。また、フリーとして活動するのと、大きくなってきたものの収益にはなっていないにいがたレポの運営を両立するのが徐々に難しくなってきていました。

 

そんな中、長岡市で「ながおか市民協働センター」を長岡市と協働して運営する「市民協働ネットワーク長岡」というNPOからお声がけいただきました。ライターとしての活動や、にいがたレポの運営を見てくれ、報誌の編集やウェブサイト運営、ラジオ番組などの情報発信を担当しないか?というお誘いでした。

 

お話をもらってから、自分の中で「ライターとして自分の価値を高める」という選択か、「にいがたレポというメディアを育てる」という選択をするか、判断を迫られました。前者であればフリーで活動したほうがいい。しかし、後者であれば安定的な収入が得られる職に就きながら活動したほうがいいのではないかと。もちろん、フリーとしてやりながら自分のメディアを育てていくこともできないわけではないのですが、1年やってみて収益化できていないメディアとフリーの仕事を両立するのは体力的にもかなりキツイものがありました。

 

いろいろ迷っていたのですが、NPOが「副業OK」ということで、一緒にやらせてもらうことに決めました。なので、フリーライターとしての仕事も規模は縮小しつつも続けていく予定です。

 

もちろん、にいがたレポに関しては、就職することで逆に面白いことができるのではないかと思っています。今まではにいがたレポで企業等とのタイアップ企画を受けても、私の生活費にしなくてはという理由で、大抵自分一人でやっていました。また、お金になりにくい企画は手を付けられませんでした。しかし、今後は私の生活費は考えなくてよくなるので、いろんな人を巻き込んで、お金などにとらわれずに、もっと面白いことができるのではないかと思います。

自分で組織は作れなかったけれど、これからは他の組織に所属することで自分の範囲を広げられると思います。

 

また、NPOで関わるのも、収益になりにくい「市民活動」「市民協働」の現場を盛り上げていこうという仕事です。商業ベースではない市民や社会問題の解決やまちづくりに関する情報発信に腰を据えて取り組めるということで、とても楽しみに思っています。

 

ということで、4月から長岡市で働き始めることになります。前述のとおり、にいがたレポも、ライターとしての仕事も続けていきますが、また新しい環境に入ることで自分の力を伸ばしていきたいと思います。今後共どうぞよろしくお願いいたします。

 

【今日どう?通信】私の「好き」を開こう!

今日?どう通信 2015年2月25日寄稿

 

先週2月19日に、大阪ボランティア協会の早瀬昇氏を講師にお迎えして「まちづくりデビューのススメ。」と題した講演会を開催しました。ボランティアや市民活動の最前線で活躍されている早瀬さんを迎えるということで、多くの参加者が講演会に集まってくださいました。

その講演会の中で、印象に残るキーワードがいくつかありました。
その一つが、
「自分のためでも、みんなのためになれば“公共的”になる」

という言葉です。

ボランティアや市民活動、さらに「まちづくり」なんて聞くと、何となく真面目に取組まなくてはいけないというイメージを持つ方も少なくありません。特に勤勉な越後人は、「しっかりやらなくてはいけない!」と思う気持ちが強いようにも思います。

しかし、社会のためになることとは、何も難しいことだけではない。自分が楽しいことを、皆に開くだけでも立派な公共になるのです。

 

例えば本が好きで集めている人が、蔵書を近所の人に開放する。ガーデニングが好きな人がお庭を一般の人も入れるオープンガーデンにする。食べ歩きが好きな人が美味しいお店をブログで紹介する。写真好きの人が地元の魅力的な景色をインターネットで発信する。などなど。

これらは自分の好きなことをしているのですが、それを少し「開く」ことでみんなのためになるのです。今風の言葉でいえば「シェア」でしょうか?
自分の好きや、素敵な体験、知識や技術などを、少しでも周りにシェアするだけで、それは立派な公共なんですね。

 

ここでいう「みんなのため」とは、すごく狭い範囲だったり、ごく一部だったりするかもしれません。しかし、公正公平にサービスをしなくてはいけない行政には手の届かないことでもあります。つまり、私たちひとりひとりにしかできない公共事業とも言えます。そしてそんな、市民の行動ひとつひとつの積み重ねが魅力的なまちを作り上げていくのではないでしょうか。

 

「好き」を開いていくと、人と人とのつながりが生まれ、居場所ができ、コミュニティが生まれます。災害などの非常時には、このコミュニティがとても力を持ちました。好きを起点にしたコミュニティがたくさん生まれることも、地域の強さの一つになるかもしれませんね。

まちづくりデビューは、自分の「好き」を開くことから始めてみませんか?

【今日どう?通信】 地域の未来は言葉がつくる

今日?どう通信 2015年1月21日寄稿

 

「ポケットに入るラジオをつろう」という掛け声とともに世界に旋風を巻き起こしたSONY。当時ラジオは「一家に一台」くらい巨大で、家具として扱われていた時代です。ラジオがポケットに入るくらい小さくなり、一人で聞くような生活になることなど、誰も想像していませんでした。しかし、その後SONYの代名詞にもなった「ポケットに入るラジオ」という言葉が発明されたおかげで、新しい未来が訪れたのです。

これはコピーライターの細田高広氏のお話を聞いた時に教えてもらったエピソードです。なるほど、確かに昔SF小説などで書かれた世界にだんだん近づいてきている現代を見ると、まず初めに『言葉』が発明されているということは理解できる話です。

では、SONYの井深さん盛田さんが「小さいラジオを作れ」という指示を出していたとしたら……。はたして皆が「やろう!」「つくりたい!」という気になったでしょうか?多くの人の協力は得られなかったのではないでしょうか?

このように、未来をつくる言葉は、ただの言葉でなく、『人を動かす力』を持った言葉です。皆さんが市民活動や社会活動、地域活動など自分たちの活動をする中でも、『言葉で人を動かす』ことが大変重要になっているはずです。

細田氏は、日本の経営者や政治家、行政などは言葉の使い方があまり上手ではないと指摘しています。例えば「笑顔になれる社会」「豊かな暮らしを応援」「地球にやさしい」などはよく聞くフレーズですね。しかし、そこからは具体的にどんな未来を目指したいのかがイメージできません。

起業家イーロン・マスクはスペースXという宇宙開発の会社を運営しています。彼は「人類の火星移住」というミッションを掲げ、「2026年までには、スペースX社が手掛ける宇宙船で人類を火星に連れて行くことができる」とビジョンを語っています。すごく具体的かつ、イーロン・マスクの情熱が伝わってくるような言葉ですね。

逆にもし「誰もが笑顔になれる宇宙開発」「宇宙開発で豊かな暮らし」「環境にやさしい宇宙開発」と言っていたら共感できますか?果たして協力しようと思えるでしょうか?

『未来をつくる言葉』の共通点は具体的で、その未来がやってきたイメージがすぐに湧いてくる点です。細田氏はそのために「解像度」「焦点距離」「魅力」といった要素が重要だと言い、それを兼ね備えた言葉を『ビジョナリーワード』と呼んでいます。

宇宙開発のような科学の未来はもちろんですが、多くの人と動かす協働の現場だからこそ、『ビジョナリーワード』が必要になってくるはずです。地域の未来、活動の未来、身近な生活の未来を、どう語っているか、もう一度振り返ってみましょう。みなさんの魅力的な言葉ひとつひとつ積み重ねで、長岡の明るい未来をつくっていこうではありませんか!

 

2015年のテーマ。「巻き込む」

2015年が始まって早くも1週間が経とうとしている。時の流れは年々早くなる一方で、気づいたらもう今年で30歳になる。三十路と言えば、昔はずいぶんと大人なんだろうと思っていたが、結局大人になれないままこの歳になってしまった。いや、そもそも「大人」という生き物自体が幻想で、人間はそう変わらずいつまでも自分勝手でわがままで自制心のない子どものような動物なのだろうと思う。

 

さて、新年を迎え色々と自分がしたいことを考えていたわけだが、なかなか思い浮かばなかった。そんな中、無理矢理にでも絞り出して考えてみた。「2014年を振り返る」でも書いたが、2012年6月に会社を辞めて以来、フリーで仕事をしてきていろいろと思うことがあった。一番は、そもそも僕はフリーランスになりたかったのではなく、どちらかと言うと、仲間と一緒に仕事をする「会社」を作りたかったし、いろんなメディアに書くよりはひとつのメディアを育てる仕事がしたかった。だから、今年は一人で頑張るよりも、もっともっと多くの人をどんどんと巻き込んで「協働」していきたいと思う。

 

2015年はいろんな人を「巻き込む」年にしたい。

 

母体となる活動は2013年12月に一人で立ち上げたウェブマガジン「にいがたレポ」。このサイトは地域に住む住民が自ら市民ライターとして新潟の魅力を発信するメディアで、希望者で50名以上の人が立ち上げからの1年でライターになりたいと手を挙げてくれた。2015年は市民ライターの人数も、投稿数も、もっと多くの人を巻き込み増やしていきたい。さらには、他団体も巻き込み情報発信を強化していきたいと思う。

 

にいがたレポをやっていて思うのは、地方や地域で「情報発信しています」という人の多くが「ニュース」「告知」ばかりを発信しているのではないかということ。「情報」と「読み物」は根本的に違う。「ニュース」と「読み物」と言ったほうがいいかもしれない。地方には「読み物としてのコンテンツ」が、とても少ない気がしているのだが、どうだろうか。

 

これは「行動型メディア」と「消費型メディア」とも言い換えられるかも知れない。「行動型メディア」とは、実際に消費者の行動を促す例えばホットペッパーのようなメディア。お店に来てもらったり、イベントに参加してくれたり、商品を買ってくれたりといった消費者の行動につながるのが目的の情報発信だ。チラシや広告、告知記事、クーポン雑誌などがこれにあたる。一方、「消費型メディア」はコンテンツそのものが消費される、言い換えれば暇つぶしの情報を扱うメディアだ。例えば映画はコンテンツそのものが消費されるので、映画館は消費メディアとなる。文芸雑誌もそうだ。LIFE-magのようなインタビュー雑誌もこれに当たる。

 

僕はこの不足していると感じる「読み物としてのコンテンツ」を配信する「消費型メディア」として「にいがたレポ」を、いろんな人を巻き込みながら育てていきたいと思っている。そして、「読み物としてのコンテンツ」を生産できる人材をどんどんと増やしていきたい。ゆくゆくは「新潟県のことなら、あそこに頼めばコンテンツ化してくれる」と思われるような編集プロダクションになればいいなぁと妄想している。

 

で、他人を巻き込むにあたって何が重要かと考えると、ひとつはマメな「コミュニケーション」。これは大変苦手分野。僕は人にお願いしたりやる気にさせたり、連携したりというのがあまり得意でないと自覚しているのだが、それも徐々に克服していきたいと思う。もう1つは、「お金」だ。お金はコミュニケーションをショートカットできるツールなので、これがあるとコミュ症でも人にお願いが簡単にできる。そして活動を継続していくためにもお金は大変重要だ。人に動いてもらう時間を確保する意味でも、お金というのは結構重要だと思う。僕はお金が欲しいほしいと思っているが、理由はもっといろんな人と一緒に活動したいからで、そのためにはやっぱりお金がいる。ちゃんとお金も回せるようになることが「巻き込む」立場としての責任のひとつだと僕は考えている。

ということで、この2つをバランスよく活用し「巻き込む力」を育てていきたいと思う。どうなるかは、わかりませんがね(笑)

 

2015年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

【お知らせ】1月8日 (木)坂爪圭吾を囲んで弄る会(通称・SKI)@うちのカフェイロハニ堂のトークショーに出演します

2015年1月8日(木)に「いばや」の坂爪圭吾さんとトークショーをします。

以下、fecebookイベントページより引用(https://www.facebook.com/events/400327406810587/

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  • [日時]1月8日(木)19時〜21時
  • [場所]うちのカフェ イロハニ堂 http://irohanidou.jimdo.com/
  • [参加費]無料+投げ銭(カンパ制)  ※ 途中参加&途中退場もOKです。

2014年に東京のホームをレスして以来、実験的に家のない生活をはじめてからブログのアクセスが1日1万程度にまで上昇し、軽いネットアイドル化している坂爪圭吾を囲んで弄る会を新潟県新潟市のイロハニ堂で開催します。「家がなくても生きていけるのか?」「どうやって食っているのか?」「何を考えているのか?」など、皆で坂爪圭吾を質問攻めにしましょう。飛び入り参加も大歓迎なので、誰でもお気軽に遊びに来てください!!

ー タイムテーブル(予定)

19:00 開場(司会・保科亮太)
19:05 坂爪圭吾の自己紹介
19:15 皆様からの質問攻めタイム
20:00 トークセッション 唐澤頼充(にいがたレポ編集長)×坂爪圭吾(いばや共同代表) テーマ「個人の情報発信ネタで!」
21:00 終了(フリータイム)

坂爪圭吾のブログ「いばや通信」:http://ibaya.hatenablog.com/

[当日の連絡先]坂爪圭吾
TEL:07055527106 or 08037252314
FB:https://www.facebook.com/keigosakatsume
twitter:https://twitter.com/KeigoSakatsume
LINE:ibaya keigosakatsume@gmail.com

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坂爪さんと知り合ったのは、2013年秋ごろで1年と少しの付き合いになる。知り合ってから共にインターネットでの情報発信を強化し始めた。坂爪さんはこれまでのブログから心機一転、自分の考えを伝える「いばや通信」(http://ibaya.hatenablog.com/)を2013年12月に新しくスタート。同じく2013年12月に私は、複数人が新潟の魅力をレポートして発信する「にいがたレポ」(http://niigata-repo.com/)をスタートさせた。

ブログに書きためていったコンテンツは違うが、1年間共に続け、お互いに違った成果が出てきた。坂爪さんがその思想を書き続けたブログは多くのネットユーザーの注目を浴びて、今や月数十万アクセスを集める個人メディアに育った。方や、にいがたレポもtwitterとfacebookのフォロワーが4,000人を超えるなど地域の情報サイトとして存在を知られるようになってきた。

そんな二人が取り組んできたことの共通点や違い。情報発信から何を得たか、何を失ったのか。成果とこれからについて語り合いたいと思っている。

お時間ある方は、ぜひ足を運んで欲しい。

お申し込みはfecebookイベントページから。(https://www.facebook.com/events/400327406810587/

 

どんなウェブサービスだって、気をつけて使えばどうということはない。

 

自分新聞は結構面白いし、一年を振り返る参考にもなった。

フェイスブックの公式カードは恐ろしいほど詰まらなかった。何これ?ゴミ?みたいな感じ。

https://www.facebook.com/yorimitsu.karasawa/posts/799312120141085?pnref=story

 

自分新聞は今年も昨年もスパムスパムと騒がれたけれど、僕は好きですよ。スパムと言ってもお金取られたりするわけじゃなかったですし、リテラシー高ければ防げましたし。何の対価も払わず面白いサービスを利用できるなんて方がおかしいですもん。まぁ、どんなウェブサービスも、ちゃんと気をつけて使えばどうということはない。

「田舎暮らしの本」で話題にならない新潟県。もっと新潟県のことを伝えられる人を増やしたい

㈱宝島社が発行する雑誌「田舎暮らしの本」。2015年2月号で、「日本住みたい田舎ベストランキング」という特集が組まれている。

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少子高齢化社会、人口減少問題に喘ぐ日本。国土交通省は、50年後には全国6割の地域で人口が半分以下になると予測している。地方の「消滅」が現実的に迫ってきている中で「移住者」の確保は打開策の一つだ。三菱総合研究所によると現在、移住者の潜在規模は、具体的に計画があるのは40万人強、なんとなく移住を考えている層は400万人強にも上る。実際の移住者の7割近くが50歳以上であるが、潜在的な移住希望者の中には若者や子育てファミリー層も多いという。

そんな重要な移住したい地域ランキング。

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私の出身である長野県伊那市が「子育て世代にぴったりな田舎部門」の第1位に輝いた。行政の支援はもちろん、小学校の「総合教育」を始めとした独自の教育が評価された結果のようで、伊那市で教育を受けた僕はとても誇らしい。

12月27・28・29日と帰省していたのだが、改めて「いい土地だなぁ」と感じる機会が多かった。

その話はまた改めてするとして、問題は新潟県。

宝島社の独自調査、独自基準とは言え、トップ50に入った市町村はゼロ!!

首都圏からのアクセスも良く、「米どころ」と知られ、にいがたイナカレッジ(http://inacollege.jp/)といった特徴的な取り組みも行っているにも関わらずこの存在感のなさに衝撃を受けた。同時に、ライターとして活動しているにも関わらず、このような企画で出版社が新潟県のことを調べる際に「唐澤さん、新潟の移住状況ってどんな感じですか?盛り上がってますか?」などと声がかってくれればよかったのだがそれもなく。結果的に、新潟の魅力を全国雑誌に発信なかった事を非常に反省している。

これを受けて僕の中で、今年取り組みたい目標ができた。

新潟県の存在感をもっと高めていくことはもちろん、誰かが「新潟県の特集を組みたい」と言った時に、「はい、私書けます!」と言える人たちをもっと増やしていくということだ。

今の僕ができることは、具体的には、情報発信は「にいがたレポ」(http://niigata-repo.com/)で。新潟のコンテンツを作れる人は同じく「にいがたレポ」に参加している市民ライターさんのレベルアップと市民ライターを増やすことだ。それと同時に他の団体、それこそイナカレッジさん等と連携して「もっと新潟県のことを伝えられる人」を増やして行きたいと思う。

東京の雑誌社や出版社、各種メディアが、私に声を書けてくれれば「新潟県のあらゆるコンテンツが制作可能ですよ」「こういう書き手を紹介できますよ」と言えるようになりたいと強く思っている。だから市民ライターには主婦も、学生も、会社員も、プロも、あらゆる人に参加してもらえると嬉しい。

情報提供者を含め、幅広い協力者を募集しているので、ぜひ手伝って欲しい。

 

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そして、もう一つ衝撃だったのは、田舎暮らしの本に友人の「嘉向徹」くんが載っていたこと(笑)彼のトールシェアリングにもご注目下さい。