読書メモ― 弱いつながり 検索ワードを探す旅 東浩紀





ネットは階層を固定化する。頭のなかにあるものしか検索できない。

検索ワードを探す。→場所を変える               


インド空港の話。バックパッカーの情報しかネットに書かれていない。→ネットに全ての情報があるわけではない。
ネットに情報があっても検索キーワードが分からなければ情報にたどり着くことはない。





検索力が重要。
検索できる幅が人の能力。
新しい検索ワードはリアルな体験で得る。


チェルノブイリ博物館の主観的な展示。情報の開示だけでなく、感情に訴えてくる。

検索の欲望をいかに喚起させるか。


移動時間にこそ、旅の本質がある。仮想現実との違い。日常からの切断。拘束。

ツーリズムの語源は宗教の聖地巡礼。新しい情報に出会う必要はない。情報は複製できる。時間は複製できない。

モノと言葉。モノを残す。
憐れみと性。


最終的に終わりを決めるのは体力

【仕事】“グルメポンテ”の特集記事を担当しました

2014年8月に公開されたグルメポンテさんの特集記事の取材・ライティングを担当しました。
 

特集としてアップされたのは以下の3記事です。

「知る」第13回 新潟の食・花・農業を満喫できる「いくとぴあ食花」


 「知る」第14回 日本初の公立教育ファーム「アグリパーク」が誕生



 「食べる」第13回 新潟市民が愛してやまない”枝豆・茶豆”


どれも楽しい取材でした。ぜひご一読下さい。


2014.8.22-8.25熊本旅行メモ

822日、新潟空港からFDA(フジドリームエアラインズ)で福岡空港へ。飛行機に乗るのは4年ぶり4回目。
4列シートの飛行機に乗ったのは始めてかもしれない。思った以上に飛行機は怖かった。離陸と着陸時は手汗がひどい。
高速バスで福岡から熊本市へ。路面電車の発達と、繁華街から見える熊本城に驚いた。城の見える街は強い。松下修さんに、花立ファミリーハウス(http://maison821.wix.com/hanatate-family)、有機生活(http://yuukiseikatsu.com/)、エココミューン山ノ神を案内してもらう。松下さんの幅広い活動に感服。しっかりと調べたい。
夜は一人で熊本の街へ。紅蘭亭で熊本市のローカルメニュー「太平燕(タイピーエン)」を食べた。どんな料理かと思っていたら、春雨ヌードルのようだった。これでは腹にたまる気がしない。セットメニューにしておいて良かった。



熊本市の下通り、上通りと呼ばれる中心市街地を歩いた。夜なのにものすごい人出だ。



そして、子連れの人も多い。自由奔放なのは暖かい気候の地域の人柄だろうか?新潟との差はすごい。風俗街、特にソープ街の華やかさも特徴的だと思った。性のエネルギーが街に与える活気は無視できないと思う。

823日、熊本城へ。感じるのは強さ。「この城は落とせねぇ」と思った。名物観光地が街中にあるのも、熊本の強みだと思う。新潟には絶対にない環境。すごい。



宮本武蔵が晩年に五輪の書を書いたという場所「霊巌洞」に行ってきた。金峰山の麓、雲巌禅寺の裏山にある洞窟で、洞窟までの道中にあった五百羅漢像もすごかった。宮本武蔵が晩年5年を過ごした熊本。ここで執筆活動をしていたと思うと、感慨深いものがあった。この空気を感じることができてよかった。



水俣市へ向かい、久木野の愛林館へ。館長・沢畑亨さんの話を聞く。棚田の景色、素晴らしかった。


824日、水俣病資料館へ。熱量の高い展示に感動。目頭が熱くなる。川本輝夫氏を初めて知った。宝子さんのストーリーも。とにかくこの資料館は客観的な事実を並べたような展示ではなく、行動への明確な意志を秘めた恣意的な展示のように感じ、それが何よりも良かった。新潟の水俣病資料館ももう一度行ってみようと思う。
昼に入った水俣ちゃんぽんの店で、日本文理の準決勝戦7回裏が流れていた。熊本まで来て新潟の高校の試合を見られるとは。感謝。
そのまま上天草市へ向かう。天気は悪かったが天草の景色は最高だった。この島々はかつては本土からの橋がなく、舟で行き来するしか無かったそうだ。道路が出来て生活が変わったと現地のおばあさんが言っていた。交通がまちの姿や生活スタイルをも帰る。考えさせられるドライブだった。


825日、熊本市へ戻り、細川忠興の墓を見て、早々にバスで福岡へ。飛行機で新潟に戻る。
非常に頭を使った考えさせられるいい4日間になった。




何かを始める時は2つ同時に始めたほうが捗る

7月11日に禁煙外来を訪れてから禁煙を始めた。チャンピックスという治療薬を使いながらの禁煙はタバコを吸わなくなってからもう1ヶ月にもなる。

1ヶ月ともなると、体調の改善などを実感するそうだが今のところそれもなく、毎日吸いたい気持ちと戦い続けている。体調はむしろチャンピックスの副作用のせいでこの1ヶ月最悪だった。毎日吐き気、めまい、不眠と散々だった。
そんな辛い禁煙を続けられている一つの要因に、「筋トレを始めたこと」がある。
筋トレと言っても腕立て、腹筋、スクワットを毎日する程度だが、これが結構続いていて自分でも驚いている。
何かが続けられているというのは、精神衛生上とても良い。
特に禁煙は「吸わない」を続けるのだが、正直辛かった。けれど、ほぼ同時に始めた「筋トレ」が続いていると、「筋トレを頑張れているのだから、禁煙もがんばろう」となる。
同時に始めた何かがお互いに励まし合っているような気分を味わうことができた。
また、「ついつい吸ってしまった」時は、自分がひどく情けない人間に思えて落ち込むものだ。自分で決めたルールを守れないというのは、私はとりわけ多い人間なのだが、ルールを破ってしまった時は強烈な自己嫌悪で死にそうになる。しかし、「筋トレはしてる!」と思うと、何とか自暴自棄にならずにすんだ。逆に、筋トレをサボってしまった時も「だけど今日は一本も吸わなかった」と言い訳がついて精神衛生上とても良い。
これまでも自分の中で何回も筋トレブームが起こり2,3週間は続けていたのだが、飽きて止めてしまっていた。そんな筋トレが続いているというのも、禁煙という新しいことを同時に始めたということが大きいような気がしている。
普通の人にとっては当たり前なのかもしれないが、私は何かを続けてやるというのが苦手だ。「毎日30分本を読もう」「ランニングをしよう」など、始めて見たものの途中で挫折し、そのたびに自分が人間のクズのような気がして、強烈な自己嫌悪に陥っていた。なので、今回の「2つ同時に始めると続く」という可能性は非常に興味深い。それに、たかが筋トレとタバコを吸わないという簡単な事でも、続いているというのが小さな自信になるし、真人間に近づくことができるような希望を抱かせてくれている。
ということで、「2つ同時に始めると続く」理論を強化すべく、禁煙と筋トレが落ち着いたら新しく何かを初めてみようか検討中だ。今の2つにもう一つ加えて3つを同時進行するというのも面白いかもしれない。

長岡花火での違和感アナウンスと新潟日報の記事が許せない件

今年の長岡花火にホノルル市長が来ていた。長岡と友好を深めていくそうだ。友好は結構。その中に1つ気になるアナウンスがあった。
「パールハーバーと長岡空襲とともに悲劇を経験した・・・」と言った下りだ。

正確には覚えていないがそんなニュアンスのアナウンスが有り、これに強烈な違和感を覚えた。

同じく下記の新潟日報の記事に許せない表現があった。

長岡花火、真珠湾で打ち上げへ:http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20140803127111.html

問題の箇所はコチラ。

両市は長岡空襲と真珠湾攻撃を経験し、真珠湾攻撃は長岡出身の連合艦隊司令長官、山本五十六が指揮したことから07年から平和交流を始め、12年に姉妹都市提携を結んだ。

どうも、どちらも長岡空襲と真珠湾攻撃を同列に扱っているように見受けられる。
第一に真珠湾攻撃は軍施設への正当な攻撃である。
一方で長岡空襲は民間居住地域を対象とした悪質な虐殺行為である。
国際法に則った正当な攻撃と、戦争犯罪である民間人の虐殺を同列にしてはいけない。
まず、真珠湾攻撃での民間人死者57名。これは、ほとんどが軍事施設に勤務していた民間人だと言われている。
一方での、長岡空襲による民間人死者は1,476名。さらに罹災戸数 11,986戸。中心部市街地の約8割が焼失。軍事施設への正当な攻撃ではなく、明らかにアメリカによる民間人への虐殺行為だ。国際法違反の戦争犯罪だ。
ついでに真珠湾攻撃を不意打ちとかいう人もいるけれど、「そもそも国際法上自衛戦争に宣戦布告は不要」である。

日本の国際法上正当な軍事施設への攻撃と、アメリカの虐殺行為である長岡空襲を「共に苦しい経験をした」などと、同列に扱うなど言語道断である。

だいたい、ハワイは大東亜戦争前にアメリカではなく日本への併合を依頼したのだ。それを、アメリカとの関係に配慮し日本は泣く泣く断り、ハワイはアメリカに併合されたのだ。アメリカ市民としてである前にハワイ人。国の立場では悲劇かもしれないが、住人が本当にそう感じていたのだろうかとも私は思ってしまう。

禁煙始めました

最近タバコの吸い過ぎで常に体調が悪く、ぐったりしていた。
タバコを減らせばすっきりすることは分かっているのだが、ぐったりから抜け出したいがためにさらに頻繁にタバコを吸うという悪のスパイラルが止まらず、いよいよ禁煙を決意した。

とても自分の意志では止められないと思い、迷わず「禁煙外来」へ。
私「たばこ、止めたいんですけど」
医者「お薬出しときますね~」
くらいの軽いやりとりでチャンピックスという薬を手に入れた。2014年7月11日のことだ。
そこから私のウキウキ禁煙生活が始まった。
チャンピックスという薬は簡単に言うと「タバコを吸っても美味しいと感じなくする薬」だ。服用から最初の1週間は準備期間として好きに吸ってもいい。2週間目から完全に禁煙を始めなさい、という。
1日40本近く吸っていた私が、一週間で止められるのか・・・と半信半疑にチャンピックスの服用を始めた。
しかし、私の不安をよそに、最初の1週間で確かにタバコの本数がみるみる減っていく。
タバコがまずいのだ。とにかく吸うと気持ち悪くなる。
1週間で完全に禁煙とはならなかったけれど、チャンピックス服用10日目くらからは完全にタバコを断つことができた。
ひとまず吸わないでいられることは出来た。後はタバコを吸わない日々が普通になるようにすれば禁煙達成となりそう。今も日々、口が寂しいし、イライラもする時もある。しかし、吸わないで平気というのはヘビースモーカーだった自分には信じられなかった。チャンピックス恐るべしである!
ただ、本当に副作用が辛い。。。この副作用の辛さで、チャンピックスでの治療を諦める人が多々いるらしい。吐き気、便秘、頭痛。もう体調不良のオンパレードだ。
この副作用に耐え、チャンピックスを服用せずともタバコを吸わないでも平気な日々が訪れるまで苦しい戦いはまだまだ続く。

シェアハウスは5人以上住んでいたほうがコミュニケーションが活発になる法則

私はかれこれ1年半くらい新潟の一軒家シェアハウスに住んでいる。
最初に入居した時は私一人でどうしたもんかと寂しい生活を送っていたが、3ヶ月後くらいから人が入るようになった。

敷金礼金無し。水道光熱費インターネット代込で3万円半ば。家電とか揃えなくても大丈夫ということで、「アパート借りるよりは」って人や、「アパートを借りる前にお試しで」と言った感じで、1年半でこれまで10名くらいの住人が入れ替わり立ち代り住んでいった。

そんな私の住んでいるシェアハウスに先週末位から、新しい住人が入った。
これで、現在の住人は5名。あと一部屋で満室である。

ところで、入居者のキャラクターもあるのだろうけれど、4人の時って住人同士があまり絡まなくなっていたりしたんだけれど、5人になると不思議とコミュニケーション頻度が増えた。というか生活時間がバラバラの大人たちが住んでいるため4人くらいだとあまり会う頻度が多くない。しかし今回5人目が久しぶりに入って、住人とのエンカウント率が上がったのだ。

振り返ってみると、以前にも5人、6人になったことはあった。やっぱりそれくらいの方が何か会話も広がりがあるような気がする。4人くらいだと会話もテンプレになりがち。
特に、うちのシェアハウスは特に入居時に住人との面談や顔合わせもなく、いきなり入居当日に顔を合わせる。もともと仲良かった人や嗜好が近い人同士が住むのではなく、完全に赤の他人と生活をスタートさせることになる。だから、とても気が合うというわけではなく、どちらかと言うとお互いプライベートでは遊んだりしないクラスメイトのような存在だ。そんな関係性なので、やっぱり会話は少し演技的になる。

しかし、5人目が入ると予定調和の会話ではなく、思わぬツッコミや視点が入り幅のある会話になった気がする。

言われてみれば、バスケは5人だしバレーは6人だし、「チーム」というのはそれくらいの人数がいいのかもしれない。

個人的にちょっとした発見だった。例えは仕事のチームなどにも応用できるかもと思ったり。

唐澤頼充